12月14日に決勝戦が生放送され、芸歴6年のピン芸人・吉住の優勝で幕を閉じた「女芸人No.1決定戦 THE W 2020」(日本テレビ系)。今年で4回目を迎える同大会ではこれまで<なんでこれが優勝なの?>とのケチが付いてきたものだが、今回は多くの視聴者が吉住の優勝に納得しているようだ。
ただ、途中の対戦では視聴者から大ブーイングのあがる場面も。中でも物議をかもしたのは<地獄の組>と呼ばれたBブロックの一回戦で、ゆりやんレトリィバァがコンビ芸人の「Aマッソ」に4票vs3票の僅差で勝利した一戦だった。
「ゆりやんは『サザエさん』のカツオに扮した不条理ネタを繰り出すも、多くの視聴者からは《1ミリも笑えなかった》《今回ほどつまらないのは見たことない》と酷評の嵐。それに対してAマッソは映像とシンクロした練り込まれたネタを披露し、審査員のアンガールズ・田中卓志が『斬新さは今までないくらいで、お笑いの時代が一個進んだくらいのネタだった』と激賞したほどでした。視聴者票もAマッソでしたが、当の田中も含めて4人の審査員がゆりやんに投票。この結果に視聴者からは《ゆりやん忖度やめろ!》《ゴリ押し酷すぎ》といった落胆の声が続出していたのです」(芸能ライター)
そのゆりやんはBブロック2回戦で、優勝した吉住に5票vs2票で敗退。この時も視聴者票は対戦相手の吉住に投じられており、世間の評価が表れていたようだ。そんな波乱含みだった「The W 2020」において、絶対的な安定度を示した審査員がいたという。
「全部で9回の審査が行われたなか、不動の安定ぶりだったのがヒロミ。彼はなんとすべての対戦で勝者に票を投じていたのです。お笑いトリオ『B21スペシャル』の出身とは言え、現役のお笑い芸人ではないヒロミがこれほどの高い精度を見せたのは、長年の司会業で磨いた《人を見抜く力》の表れではないでしょうか」(前出・芸能ライター)
なおヒロミに続く8回だったのが田中。唯一外したのが、事務所の後輩であるAマッソに引導を渡す形になったゆりやんレトリィバァとの対戦だったのは、なんとも皮肉な結果かもしれない。
(金田麻有)