スポーツ

宮本慎也が動画で明かした長嶋監督「動物的カン」秘話が味わい深いワケ

 ヤクルト一筋19年、球界屈指の名手と評判の高い、元プロ野球選手の宮本慎也氏が、名球会が運営する公式YouTubeチャンネル〈日本プロ野球名球会チャンネル〉に出演、ミスターこと長嶋茂雄氏の「動物的勘」の鋭さに舌を巻く過去エピソードを明かす動画があった。

〈【宮本慎也は見た】プロ野球の名将たちの知られざる素顔〉とタイトルがついた昨年11月27日投稿回である。観てみると、アテネ五輪前年の予選が行われた2003年に話は遡る。長嶋氏の体調不良から、五輪本戦ではヘッドコーチの中畑清氏が日本代表監督の指揮を執ったが、予選で監督を務めたのは長嶋氏だった。

 初戦は対中国。宮本氏が「まず最初にビックリしたのが…」と語るのは、1番の松井稼頭央氏がデッドボールで塁に出た場面でのこと。2番の宮本氏には手堅く送りバントの指示が出るかと思いきや、サインはまさかのヒッティング。「中国くらいで何ビビってんだ」といった長嶋氏の気概ではないかと想像した宮本氏は、結果、ライト前にヒットを打った。

 また、その年にはパ・リーグの首位打者となった小笠原道大氏を、初戦での不振から2戦目には下位に打線を組み替えるなど、長嶋氏は大胆な判断をした。短期決戦では我慢したまま、終わってしまう可能性もあるが、1試合見ただけで判断できるのかといった懸念もある中、宮本氏は「パッと変えて、またそこにチャンス来て、小笠原打つみたいな…」と、長嶋氏の決断力、思い切りの良さといった「動物的カン」の鋭さを評したのだった。

 昨年の日本シリーズは、巨人のクリーンナップは明らかな不調にもかかわらず、打順に何も工夫も見せないまま終わった気がしてならない。長嶋監督なら、どんな采配を見せたのかといった叶わぬ妄想を思わず膨らませてしまうような「味わい深さ」のある動画であった。

(ユーチューブライター・所ひで)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論