故・仰木彬氏(2005年12月15日に死去、享年70)。と言えば、西鉄ライオンズで活躍した元プロ野球選手であり、近鉄バファローズ、オリックス・ブルーウェーブ、オリックス・バファローズでは通算14年間監督を務め、3度のリーグ優勝、日本一にも1度輝いた名将の1人である。
そんな仰木氏を「男が惚れる男」と称賛する人がいた。西武ライオンズ、巨人で活躍した元プロ野球選手、大久保博元氏である。
大久保氏のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉、1月25日に〈僕らにも優しくしてくれた仰木監督の器〉とタイトルをつけた投稿回を観てみると、「仰木監督のような監督は、もうなかなか現れない」と大久保氏。
その理由として、かつての選手は遠征先で門限を破ってでも夜遊びすることを楽しみとしていたと語り出す大久保氏。発覚すれば、外出禁止や罰金、ファームに落とされることもあるところ、大久保氏は聞いた話として、仰木監督のこんな仰天エピソードを明かした。
門限破りの選手と店でバッタリ鉢合わせした仰木監督は「お前らも飲め」と大目に見て、むしろ選手たちの飲み代まで支払って店を後にしたという器の大きさだったそうで、選手にしてみれば、「この人のために体張ってやる!」との思いに駆られるのだと大久保氏は熱っぽく語ったのだった。
まさに“男が惚れる男”と言ったところか。野茂英雄氏、イチロー氏、長谷川滋利氏、田口壮氏など多くの日本人メジャーリーガーを輩出し、イチロー(本名・鈴木一朗)の名付け親としても有名な仰木監督。イチロー氏らが仰木監督を「尊敬する人」と崇拝することがよくわかる心に染み入る回だった。
(ユーチューブライター・所ひで)