令和になった今でも、伝説のドラマとして話題になる堺正章主演ドラマ「西遊記」(日本テレビ系)。1978年に全26話が放送され、最終回は27.4%という高視聴率を獲得。当時は日曜の夜8時に放送されており、NHK大河ドラマと同じ枠。同日に放送された石坂浩二演じる源頼朝が主人公の「草燃える」の視聴率が27.6%だったというから、「西遊記」がどれだけ人気番組だったかわかるだろう。その好評を受けて翌年にはパート2全26話が放送されている。
堺が孫悟空、岸部シローが沙悟浄、西田敏行が猪八戒 、夏目雅子が三蔵法師を好演。特に夏目演じる三蔵法師の透明感あふれる気高い美しさは、今でも語り草になっているのだが、2月1日放送の「ごごナマ」(NHK)に出演した堺が「夏目の三蔵法師誕生秘話」を語り反響を呼んでいるようだ。
「堺によると、最初に三蔵法師のオファーがあったのは、放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』で共演中の五代目坂東玉三郎だったそうです。坂東は企画としては『おもしろい』と言ったそうですが、孫悟空は堺、沙悟浄は岸辺、猪八戒は西田が演じると聞くと『お断りします』と言ったのだとか。ネット上では『玉三郎の三蔵法師も見てみたかった』という声があがっているようです」(女性誌記者)
伝説のドラマがまた、新しい伝説を上書きしたようだ。