「本件事故により長期間にわたって右足を引きずりながら生活することが続きました。日常生活での苦痛や不自由さから、たいへん辛い思いをしました」
これは、昨年11月28日に東京地裁で行われた民事訴訟裁判の法廷で述べられた原告の訴えだ。かなり怒りのようで、こう続く。
「被告側の対応は真摯なものではなく、特に裁判所での主張は当初、被告の保険会社から受けた説明と完全に異なるもので、非常に腹立たしく思っています」
非難された被告となっているのが、俳優の駿河太郎(42)だ。とかく「笑福亭鶴瓶(69)の長男」と呼ばれがちだが、俳優業では鶴瓶を凌駕する勢いだ。
2期連続でNHK大河ドラマに出演。先頃、最終回を迎えた「麒麟がくる」では、戦国大名の筒井順慶役。現在公開中の映画「ヤクザと家族 The Family」で、敵役のヤクザ幹部を演じるなど、演技の幅を広げている。
そんな駿河が訴えられたのは、自身が起こした衝突事故が原因。相手方が事故後の治療費や後遺症の慰謝料など約530万円の損害賠償を請求しているのだ。訴状によれば、提訴されたのが18年12月27日。実に約2年2カ月が経過しても結論は出ていない。
警察が作成した事故現場見分状況書によると、事故発生は18年4月9日午後0時20分頃。駿河が運転する軽自動車と原告男性A氏(54)が乗る中型バイクの接触事故だった。
だが、互いに認めるのは事故の発生まで。その事故の状況、ケガの度合いなど、全ての面で意見が対立。ドロ沼の裁判が続いていた。
法廷での激しい論戦の様子を、16日発売の週刊アサヒ芸能2月25日号が詳報している。