女性誌によれば、みのは山田アナに執拗に電話をかけ、「飲みに行こう」「今夜はどうなの?」と誘っていたのだが、しまいには「僕の愛人になったらメインキャスターにだってしてあげられるから」などと言いだした。すでに結婚して人妻となっていた山田アナは、思い悩んで上司に相談。程なくして降板になったのだという。当時、この一件について話を聞こうと「愛人になればメインキャスターにしてやる、と言われたそうですが」と直撃取材した女性誌に対し、山田アナは「はい、ええ、ええ」と、セクハラ電話を認めるかのような発言をしている。TBSスタッフが明かす。
「彼女はあのセクハラ騒動で親しい局員に『マスコミ恐怖症になった』と打ち明けていました。自分の記事が出ることを極端に恐れていたんです。被害者の立場とはいえ、色目で見られますからね。『たとえ出産したとかのおめでたい話題だとしても、絶対に言わない』と警戒心を強め、相当マイっていましたね」
不思議なのは、なぜセクハラされたほうの人間が降板するのか、だ。
「みのは開き直って自分を正当化しますから。あらぬ嫌疑をかけられ、セクハラだと思われたことでイメージが悪くなるじゃないか、と。で、『キミらとはやってられん!』となる。思いどおりにならないとダダをこねる子供と同じなんですよ」(ベテランの構成作家)
さる制作会社関係者もこう証言する。
「『朝ズバッ!』の元スタッフに聞くと、『みのが局入りした瞬間から、“みのタイム”が始まる。絶対服従感があって、みんなピリピリ。スタッフには優しくて、女子アナにはいやらしい』と言ってしました」
そして、前述した「力関係」により、局サイドが屈し、みのの機嫌を損ねた女子アナは消えていく──。
思い起こせば山田アナは放送中に、みののセクハラ行為について触れたことも。伏線はあったのだ。
首脳会談で米ブッシュ大統領が独メルケル首相の肩を揉む映像とともに「肩もみセクハラ?」のテロップが出たニュースの場面である。山田アナ、竹内香苗アナ(35)=現在はフリー=、高畑百合子アナ(33)の3人が、畳みかけるようにクロストークを展開したのだ。
「セクハラですかね」
「いや、でもこういうこと、よくありますよね、ふだん、私たちでも」
「そうですよね」
「みのさんなんて毎日‥‥肩を揉んだり、こう‥‥」
「ね、ありますよね」
そして山田アナの降板後、次の標的になったのは竹内アナだった。競馬の話題で、現役を引退するディープインパクトに言及するやり取りを再現しよう。
みの「年が明けたらディープインパクト、もう男の本懐のような生活に入るらしいですよ。うらやましいですねぇ。竹内君、知ってる? ディープインパクト、来年から何やるか?」
竹内「えーと、種牡馬になるんですよね」
みの「そうそうそう。どんなことすんの?」
竹内「あーのー、後世の育成っていうか‥‥」
みの「うん」
竹内「新たな馬を生み出してくってことですよね」
みの「そうそうそう。やっぱ文学的な表現をするね、アナウンサーってのは。私だったらそうは答えられないね。種付けだ、種付け!」
竹内アナの隣には水野真裕美アナ(30)も座っているが、その表情は明らかに固まっている。
種牡馬ネタはよほど使い勝手がよかったらしく、悪ノリはさらにエスカレートしていった。
みの「ディープインサートの生活にこれから入っていくわけですよ。これからは種付け、子孫を作る」
こうして下品なセリフを放つと、みのは両腕を腰のあたりで90度に曲げ、ニヤけた表情で「シュッコ、シュッコ、シュッコ!」と擬音を発する。と同時に両腕を前後に動かしながら、バックでパンパンパンと突くしぐさをしてみせたのだった。