今や日本テレビの夜の看板キャスターがすっかり板についた有働由美子(51)。しかし、私生活では“任侠映画好き”という独特の趣味の持ち主でもあるという。
スポーツ紙芸能デスクがその“任侠偏愛”ぶりを明かす。
「子供の頃から父親と一緒に『仁義なき戦い』(東映)など任侠映画を見て育ったそうです。それが影響して理想の男性像は鶴田浩二、高倉健、渡哲也など、漢気あふれる俳優ばかりになったほどだそうですよ」
そんな有働が任侠愛の一端を垣間見せたのが、自身がパーソナリティを務める「うどうのらじお」(ニッポン放送)2月5日放送回。
何でも、放送前日に映画「孤狼の血LEVEL2」(東映)が主演・松坂桃李(32)ら豪華キャストで製作されることが発表されるや、朝から自宅で前作の「孤狼の血」を観直すというハマりっぷり。しかも鑑賞後とあって、同作にクラブママ役で出演する真木よう子(38)になりきり、ラジオ局に出勤してきたという。
「すっかり気分は真木よう子さんになってしまい、今日は久しぶりにヒールを履いて、花柄のワンピースを着てまいりました」
もはや“由美子姐さん”というイレ込みよう。そしてこの後、ヤクザ映画つながりで突如若かりし日の武勇伝を披露したのだ。
それは有働が駆け出しのNHKアナ時代のこと。彼女は東京での一人暮らしを心配した父親から新幹線のチケットが送られ、月1ペースで帰阪していたという。そんなある日の帰省中の新幹線車内。有働の目にチンピラ風の乗客の姿が飛び込んできた。「このチケットではグリーン車に乗れません」と言い渡した車掌にスゴんでいたのだ。血気盛んな有働は、「悪いやつがいちゃもんつけとる!」と、持ち前の正義感を発揮し、拳を固めて立ち上がろうと思ったという。と、隣りに座っていた帽子の「おじさん」が立ち上がり、
「いい加減にしないか!」
と一喝。すると、チンピラは別の車両に逃げ出したという。
その格好よさにすっかり“ホレた”有働は、隣りのおじさんとすっかり意気投合。みずからアナウンサーであることを明かすなどして、京都まで和気あいあいでおしゃべりに花を咲かせたという。で、別れ際、「おじさん」は持っていた扇子を、「これあげるわ」と、気前よく有働に渡したとか。彼を見送ろうと窓からホームへ目をやる有働。するとそこには─。
「黒いネクタイに黒スーツの20人くらいの男がバッと頭を下げていた。このおじさんが親分的な人だったのか!!」
20年以上前のことを臨場感たっぷりに話す有働だった。女子アナウォッチャーが語る。
「昨年7月にスタートした『うどうの─』ではお見合いを50回したとか、NHKの社食が無料だと思って食べまくっていたなど自虐エピソードを毎回披露し話題になっている。それが一転、ニュース番組では他人事でなく“じぶんごと”としてわかりやすく伝えようとする真摯な姿勢がますます評価されていますね」
今話題のワードで言えば、“わきまえない”トークこそが有働節の真骨頂!?