実は、米倉とクエッショ氏の共演は、19年4月に放送された「アナザースカイII」(日本テレビ系)で一度実現していた。
「米倉がアルゼンチン・タンゴを披露することになり、パートナーで出演したのがクエッショ氏でした。米倉は太腿が大胆に見えるドレスで、力強いステップで踊る姿が話題になりましたが、交際が発覚する前のことです。当然ながら2人の親密な関係について、番組内で語られることはありませんでした」(芸能記者)
4月のエンターテインメントショーでクエッショ氏が出演するとなれば、交際発覚後、初共演となる。そればかりか、年下ダンサーをスターに押し上げる「戦略」も見え隠れするのだ。
「恋人との共演となれば、ワイドショーで連日話題になることは間違いない。クエッショ氏はダンサーとしての実力もあり、ジョニー・デップ似のイケメンでビジュアルも映えるので、本気で売り出せばブレイクする可能性大です。最近もスタジオに2人きりでこもっていることが多く、エンターテインメントショーに向けて入念に振付の練習をしているのかもしれません」(タンゴ関係者)
年下ダンサーを売り出す構図のカップルで思い出されるのは、89年に電撃結婚した小柳ルミ子(68)と大澄賢也(55)のケースだ。当時を知る古参のワイドショー関係者はこう述懐する。
「13歳の年の差もさることながら、歌手としてヒット曲を連発していた小柳が無名のダンサーと結婚し、『格差婚』や『売名婚』と揶揄され、ずいぶん騒がれました。東京プリンスホテルで行われた挙式で濃厚なキスを見せつけ、結婚後は夫婦で積極的にテレビ出演やステージで共演。あっという間に大澄の名前は全国区になり、仕事が殺到しました。ダンサー以外に俳優業も舞い込むなど『おしどり夫婦』と言われるまで認知された。残念ながら00年に離婚しましたけどね」
くしくもディナーショーといえば、かつて小柳と大澄が踊りながら料理をした「セイシュンの食卓」(テレ朝系)も想起される。
米倉がこうしたタイミングで、無名から全国区に押し上げた「小柳ルミ子商法」に打って出るのは、コロナ禍も影響しているようだ。
「本場ブロードウェイでミュージカル『CHICAGO』の主役を3度務め、独立後もアメリカに渡り、舞台に挑戦する予定でした。新型コロナが直撃したことで渡米が難しいうえ、ブロードウェイ自体も5月末まで休演が決定。再開しても公演が期待されるのは代表作が先で、米倉の順番が回ってくるのはいつになるのか、まったくわからなくなってしまった。それで『アメリカ進出』の計画変更を余儀なくされ、日本でのエンターテインメントショーの開催に踏み切ったのでしょう」(芸能記者)
ラブラブのパートナーと二人三脚でコロナ禍を乗り越え、エンターテイナーとして新境地を開拓することになりそうだ。