「格闘王」の異名も取った元プロレスラーの前田日明氏のYouTubeチャンネル〈前田日明チャンネル〉に、西武ライオンズや巨人で活躍した元プロ野球選手・大久保博元氏が出演。プロレス界と野球界のお金事情についてトークを展開したところ、「“日本人のスポーツ選手のアメリカンドリームは野茂英雄から”と言うじゃないですか?違うんですよ」と前田氏が意外な発言。では、誰がアメリカンドリームの先駆けなのだろうか…?
3月8日付で〈デーブ大久保×前田日明 プロ野球界、プロレス界のお金事情について語る〉とタイトルがつけられた投稿回を観てみると、前田氏が明かしたその人は故・ジャイアント馬場氏であった。
ご記憶にあろうか、馬場氏は1955年に巨人に入団。3試合に登板するも勝ち星をあげることができず、宿舎の風呂場で転倒。左ヒジに17針縫う大ケガを負い、プロ野球を断念している。
しかしその後、プロレスラーの故・力道山を師と仰ぎプロレス界に入門。61年にはアメリカに渡ってヒールとして活躍した。
前田氏いわく、大学卒の初任給が3~6万円の時代に、馬場氏はアメリカで1試合2~3万ドルのファイトマネーを手にしていたそうだ。1ドル360円の時代である。
前田氏は「アメリカのほうが、あの人はめちゃくちゃ稼いだ」と振り返り、馬場氏が全日本プロレスを立ち上げた1972年当時、「馬場さんは間違いなくキャッシュで30億以上は持ってました」とも明かしたのだった。
とてつもない金額に言葉を失うが、馬場氏は見た目通りと言うべきか、大金を手にできる「大きな器」だったことが再認識できた興味深い回だった。
(ユーチューブライター・所ひで)