今年の秋で55年目を迎える、深夜ラジオの代名詞「オールナイトニッポン」の2021年度「オールナイトニッポン0(ZERO)」(いずれもニッポン放送)を担当するパーソナリティが決まった。
中でも注目なのが、木曜日深夜(金曜午前3時~)を担当することになった野田クリスタルと村上のコンビ・マヂカルラブリー(以下、マヂラブ)だ。
昨年の「M-1グランプリ」でみごと16代目チャンピオンになったにもかかわらず、披露したネタが、はたして漫才なのかどうか、大きな“漫才論争”にまで発展したことは記憶に新しい。チャンピオンに輝いたコンビはその後、各テレビ局のバラエティ番組に出演するのが通例で、マヂラブも多くの番組に出演した。
ただし、“漫才論争”の話題性は十分だが、バラエティでどれだけ通用するのかという声が、番組制作関係者の間であがっているという。さるバラエティ番組のスタッフが言う。
「村上さんは見た目通り、穏やかキャラで周囲ともうまく馴染んでいるのですが、野田さんがどうしても浮いてしまうんです。というのも平成ノブシコブシ・吉村さんが若かった頃のような暑苦しさが、どうも噛み合っていないというか…。他の芸人と絡むと微妙な空気が現場に流れるんですよね。なんとか爪痕を残さないと、という気持ちは十分伝わってくるんですけどね。マヂラブのネタは本当におもしろいし、業界関係者も彼らのおもしろさは十分わかっているんですけど、テレビ向けというよりは、どちらかというと、あまり他の芸人が絡まないようなラジオのほうが活きるんじゃないかと思います」
今回のラジオレギュラーが決まる前に、同番組の単発特番などでラジオ番組担当の経験があるマヂラブ。レギュラー決定を受け、SNS上では「楽しみにしています」「おめでとう!木曜が楽しみ」「レギュラーになると思ってた!」など祝福のコメントが相次いだ。
マヂラブの良さが引き立つのは、はたしてテレビのバラエティよりもラジオなのか。まずは4月1日深夜から始まる彼らの番組に注目したい。