芸能人にとって「干される」とは「死刑宣告」に等しかった。だが、昨今は業界の掟も緩やかになったのか、復活を遂げることも可能に。中でも躍進著しいのが、この2人の美女。片や「じぇじぇじぇ」と驚く事務所独立で、もうひとりは「友達より大事な人」を見つけたがゆえに仕事が激減していたが‥‥。
現在、猛ラッシュで剛力彩芽(28)が「女優道」に邁進している。
今年2月、映画「新デコトラのシュウ鷲」(フレッシュハーツ)でヒロイン役を演じ、5月には出演した映画「お終活熟春!人生、百年時代の過ごし方」(イオンエンターテイメント)の公開が控えている。また先頃、放送されたCSドラマ「彼女のウラ世界」(フジテレビTWO)に主演。目をみはる活躍ぶりは、長く続いた不遇を吹き飛ばす勢いだ。
不遇の始まりは18年4月、株式会社ZOZO前社長の前澤友作氏(45)との熱愛発覚である。互いにSNSでラブラブ写真を公開するオープンな交際だったが、
「剛力の清純派イメージが崩壊。セレブ感満載のプライベートジェットでW杯の観戦を決め込むに至って、ついに世間の反発を買いました。当時、12本あったCMは全て降板。実質的に干された状態になりました」(スポーツ紙芸能担当記者)
その後、剛力は前澤氏と破局するも、約半年後の昨年4月に復縁が報じられた。さらに昨年8月、18年間在籍した芸能事務所から独立。芸能活動以外の出来事ばかりが注目されてきた。そんな剛力にとって今年は女優業10周年。開眼の1年になっているのだ。
対する、もうひとりの干され美女であるのん(27)も好調をキープしている。
昨年、主演を張った映画「私をくいとめて」(日活)では、橋本愛(25)と共演。能年玲奈時代の出世作である朝ドラ「あまちゃん」以来、7年ぶりの2人の再会にファンは感激した。この間、のんは女優以外に「創作あーちすと」の肩書を名乗り、アーティスト活動を展開。自身2作目の監督作品で、主演も務める長編映画「Ribbon」が、21年に公開決定。3月にはイベントが開催され、最新アート作品を発表するなど、活躍の幅を広げている。
だが、先のようなイベントでは毎度騒動が勃発するという。スポーツ紙芸能担当記者によれば、
「民放キー局は『のんはNG』として取材に来ないことが多いのです。6年前の事務所独立時のイザコザが、いまだ尾を引いているんですよ。今の情報番組では単なるイベント報告は放送されず、レポーター役の芸人と絡ませたり、インタビューを交えた個別取材が必須になっています。のんの前事務所に所属するのは役者が多い。イベントのレポーター役をやることはないにしても、スタジオのコメンテーターに所属タレントがいたら、テレビ局としては目も当てられない。圧力なのか、忖度なのかはわかりませんが、のんが前事務所とケンカ別れしたままというのがネックになっているのです」
この6年間、テレビドラマでのんを見ないのは、業界との軋轢が背景にあった。