その点、剛力は円満退社である。前事務所との間にトラブルは抱えていない。
実際に、新感覚ドラマ「マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿」(朝日放送)で、ストーリーテラーの探偵助手役で出演。まだ地上波で活躍の場が残されていた。あとは前回と同じ轍を踏まないようにすればいいだけなのだが、
「事務所から独立後初のイベント出席時、報道陣は前澤氏との復縁について語らせようと、質問を重ねました。女神占いで『良妻賢母になれる月の女神』という結果が出たことで、家庭を持つ予定を問うても『ないです』のひと言。月の女神ということで前澤氏が計画する宇宙行きにかけて『月面旅行の予定は?』と聞かれても、『そんな話もありましたね』と、剛力は手馴れた様子で煙に巻いていました」(情報番組スタッフ)
剛力の「前澤隠し」は周到にして万全なのだ。それも「巧妙化している」というのが、芸能ジャーナリストの沖直人氏の見方である。
「あまりに剛力が一途すぎて、前澤氏との交際中はセクシーな演技はしないと言われていたんです。ところが、映画『デコトラの鷲』では、賭場の壺振りシーンを演じて、剛力は和服でモロ肌を見せていました。雑誌グラビアでもブラ見せで谷間を披露。肌の露出度を上げることで、前澤氏との交際を隠すという高等戦術に出ているようです。過去にテレビドラマでレイプまがいのシーンにチャレンジしたこともあるだけに、視聴者としては今後に期待が高まるところです」
美女2人の復活くらべは剛力に軍配を上げたくなるが、のんも猛追。ドラマがダメならCMに注力する戦術で、剛力を大きくリードしたのだ。広告代理店関係者が解説する。
「この10年間、のんはテレビCMや官公庁・企業のイメージキャラクターの仕事が途切れたことがないんです。契約料は1000万円前後で格安なのに、朝ドラヒロインのネームバリューは抜群。クライアントにしてみると、のんはコスパのいい女優なのです。先頃、1社増えたと報じられましたが、21年だけで10社以上のCMが決まっています。少なくとも1億円以上は稼いでいるでしょう」
そのかいあって、のんは最近になってタワーマンションへの引っ越しが報じられた。地上50階以上の超高層マンションで、売値だと1億円超。賃貸だとしても月40万円以上の家賃が必要だという。
「事務所独立時に話題となった女性演出家とは、タワマンで同居しているそうです。演技指導を受ける中で『女優をやってなかったら、あなたは生ゴミね』と言われたことから、『生ゴミ先生』と呼んで敬愛している師匠です。その女師匠とバラ色の生活を送っているのです」(芸能ライター)
芸歴は剛力のほうが長いが、「干されたキャリア」では、のんのほうが「先輩」。そのしたたかさを稼ぎで見せつけた格好だ。