3月から放送開始となった、大島優子(32)が出演する2社のCMが好評を博している。14年にAKB48を卒業し、ようやく女優として存在感を示し始めた矢先である。そんな彼女の長い芸歴を振り返ると──。
焼き鳥をガブッと口にし、ハイボールを流し込む。
「うまいほーっすWHITE HORSE♪」とリズミカルに口ずさむのが印象的なのは、キリンビール「ホワイトホース」のCMである。自宅のベランダという設定で、飾らない姿に好感が持てる。時を同じくして、ミニストップ「やみつキッチン」の新CMキャラクターにも選ばれた。
「同CMは働く女性に扮した大島が、お弁当の唐揚げやチャーシューを大胆に頬張る姿が描かれています。ホワイトホースのCMと合わせ、今は女性ファンを開拓する仕事を増やしていますね」(芸能プロ関係者)
大島はブルガリジャパンが主催する、今最も輝く女性とその取り組みを称賛する「ブルガリアウローラアワード」を20年度に受賞。近年とみに女性の支持を集め、その流れを加速させようとしているようだ。そこには女優としての成功を幼い頃から夢見た原点があった。
「大島は母親の勧めで8歳の頃からセントラル劇団に所属して、子役として活動していました。当時から所作を教え込まれ、今でも大島は共演した俳優、スタッフに礼儀正しく、ドラマの打ち上げではプロデューサーにお礼の手紙を手書きで渡すほど。この世界で生き抜く術を知っているのです。最近はNHK朝ドラヒロインのオーディションを受けたりしていますが、結婚を見据えて男性ファンが離れてもいいようにと、女性ファン獲得戦略にシフトしているんです」(前出・芸能プロ関係者)
三十路を超え、臨機応変に対応する姿勢は、女優業に邁進していこうという強い意思を感じる。そんな大島にも求めに応じるばかりの時期があったようだ。当時を知る、先のアイドルライター・林氏が解説する。
「ちょうど20年前です。ジュニアアイドルブームで、小中学生がイメージDVDに出演するのも珍しいことではなかった。大島は役者畑なので、グラビア展開すら消極的だったのですが、ブームに押されたのか、12歳と14歳の時にDVDを撮影しています。ところが事務所がその方面に疎かったからなのか、初出演したDVDは業界の中でもインディーズ色が濃く、マニアックなファンが多い出版社から発売されました」
12歳時に主演したDVDを入手して再生してみたところ──。
白い砂浜と透き通った海が映し出され、幼さが残るツインテール姿の大島が現れた。水色のビキニを身に着け、海辺に落ちている貝殻を拾う。画面に映し出される少女は無邪気に楽しんでいるようだが、たびたびローアングルが胸元をえぐり、海水に濡れたお尻の割れ目まで狙うのだ。
「こんにちは! 大島優子です。好きなことは寝ること。いっぱい寝てんだけど、全然大きくなれなくて困ってるんだ」
そんな自己紹介をしたかと思えば、セーラー服、スクール水着、そしてブルマーと、衣装を次々チェンジし、ロープにまたがって股に食い込ませるシーンまで屈託ない笑顔で‥‥。
今やハイボールを自由に飲める年齢となり、女優としての進路を見定めた大島のさらなる飛躍を期待したい。