1992年に放送された大ヒットドラマ「ずっとあなたが好きだった」(TBS系)が、動画配信サービス「GYAO!」で3月19日から無料配信され、若年層の間で大人気になっている。
同ドラマは俳優の佐野史郎がマザコン男・冬彦を演じ、その怪演ぶりが大きな話題になった。佐野が木馬にまたがりながら絶叫するシーンを覚えているファンも多いだろう。最終回の視聴率は34.1%をマークし、92年の民放連続テレビドラマの中で最高視聴率を記録した。
そんな大ヒットドラマが今なぜ、若者に刺さっているのだろうか。
「もはや30年も前のドラマですから、若年層は観たことない人がほとんどでしょう。今回、GYAO!で“無料”配信されたことで、当時を懐かしんで視聴する人がいる一方、怖いもの見たさでクリックした若者の間で、口コミで話題が広がったようです。佐野は現在でもドラマや映画で活躍していますから、過去にこんな役を演じていたのかと驚く人も多いようです」(エンタメ誌ライター)
SNSでは〈なんか昔のドラマってけっこう面白いのな。佐野史郎がマザコンすぎで吹いた〉〈冬彦さんこえぇぇーー。女性はみんなドン引きすること間違いなしだけど、突き抜けてていいよね〉などと、大反響を呼んでいるのだ。
TBSのドラマといえば、先日、最終回で20.1%の最高視聴率を記録した綾瀬はるか主演の「天国と地獄」が思い出されるが、「ずっとあなたが好きだった」は、これを軽く凌駕する数字を叩き出している。当時とは時代背景が異なるとはいえ、この圧倒的な人気といい、内容の濃さといい、今でも十分通用するインパクトがある。未見の若者が興味を示すのも当然かもしれない。
(ケン高田)