森祇晶氏といえば、巨人V9時代には正捕手として活躍した元プロ野球選手であり、西武ライオンズでは監督として在籍した9年間で、リーグ優勝8回、日本一6回に導いた「名将中の名将」である。
そんな森氏について「現役時代、一番嫌いだったの森監督だった」と包み隠さずに明かす人がいた。西武では森氏の下でプレーし、その後巨人に移籍した元プロ野球選手・大久保博元氏である。
大久保氏のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉、4月6日付けで〈大っ嫌いだった森監督との再会〉と題し公開した投稿回を観てみると、「大っ嫌い!」をあえて連呼し、アシスタントの笑いを誘う大久保氏だったが、やがて「だから名将なのよ!」と突然の豹変ぶりを見せた。
その理由として、皆に好かれようとしていては上がってこれる選手も上がってこれず、「見返してやる!」と思わせるくらいに心を鬼にして選手に対することも必要なことだと、自身も楽天ゴールデンイーグルスで監督を務めた経験から“今ならわかる”と力説した。
大久保氏が監督時代の森氏を嫌っていたことは森氏自身も知っていたのであろうが、一昨年に開催された「巨人軍対南海ホークスのOB戦」で再会した際、現在、ハワイに移住している森氏は「デーブ、元気だったか。ハワイに来たら連絡よこせよ」と、優しく告げたのだとか。
「めちゃめちゃいいおじいちゃんになってた。もし性格悪い人なら、そんなこと言わないよ、おじいちゃんになっても」と、自身の過去を悔い改めるように、大きな体を小さく丸める一幕も見せた大久保氏だった。
視聴者のコメント欄には森氏とのトークを切望する声が散見された。ハワイ在住の森氏を招くのは、コロナ禍で制約があり現実的ではないかもしれないが、制約が解消された際にはぜひ「神回」を拝見したいところだ。
(ユーチューブライター・所ひで)