巨人の阿部慎之助2軍監督は、かつて、常勝を義務付けられる巨人の正捕手でありながら、首位打者、打点王、最高出塁率を各1回獲得、19年の現役生活の中、2132安打で名球会入りを果たし、名実ともに巨人NO1キャッチャーの呼び声も高い。安打数で比較すれば、故・野村克也氏の2901本には及ばないながらも、その愛弟子である古田敦也氏の2097本を凌ぐ活躍ぶりだった。
そんな阿部監督にとって巨人では1年先輩に当たり、最優秀防御率を1回獲得、MLBに渡った高橋尚成氏が、期待を込めて阿部監督の今後を予見した。お笑いタレントのレッド吉田らが司会を務めるYouTubeチャンネル〈こちら野球放送席~イージーパイ~〉、8月12日投稿〈【阿部慎之助】巨人軍史上最高の捕手…開幕マスクに選ばれた男の苦悩。原辰徳、長嶋茂雄が選んだキャッチャー裏話【読売ジャイアンツ】〉がそれだ。
高橋氏がクローザーとしてマウンドに上がった〈3-0〉で優勢だったある試合でのこと。1点を返され〈3-1〉とはなったが、結果は勝利した。しかし阿部監督は先輩の高橋氏に対し、「〈3-0〉で勝ちたかったですね」と意識の高い発言を平気でしたそうだ。
投手はそのマウンドで試合を終えるかもしれないが、捕手は次の日の試合のことも組み立てながらやっている、と高橋氏は阿部監督を慮り、「巨人ではNO11、野村さんの次かもしれない」と故・野村氏を引き合いに高く評価した。また、巨人での監督通算勝利数が歴代2位となった原監督の名を挙げ、「原さんを超えてもらいたい」と、それを抜く“阿部慎之助長期政権”まで高橋氏は「予見」したのだった。
松井秀喜氏の巨人監督待望論も世間では騒がれているが、さて高橋氏の言う通り、原政権後は阿部政権にバトンタッチとなるのかどうか。
(ユーチューブライター・所ひで)