プロボクシングで、世界最速の世界チャンピオンを達成したのは、ウクライナ出身のワシル・ロマチェンコである。ロマチェンコは北京五輪にフェザー級で、ロンドン五輪にライト級で出場し、いずれも金メダル獲得し、プロ転向後は、2014年3月1日の2戦目で世界戦に挑んだが判定で敗北。しかし、続く6月21日の3戦目でアメリカ出身のチャンピオン、ゲーリー・ラッセル・ジュニアから判定勝ちして、世界チャンピオンとなっている。
そんなロマチェンコの最速世界チャンピオン記録を塗り替えるのでは?…とモンスターと称される無敗の世界チャンピオン、井上尚弥を生み出した大橋ボクシングジム会長の大橋秀行氏が評しているとされるのが、キックボクサーの那須川天心だ。プロキックボクシングの戦績は39戦39勝28KOと無類の強さを誇る那須川が、来年3月の試合を最後にキックボクシングを引退し、ボクシングに転向することを発表したのは、去る4月10日放送の「炎の体育会TV」(TBS系)でのことだった。
元WBA世界ライトフライ級王チャンピオン・渡嘉敷勝男氏のYouTubeチャンネル〈「渡嘉敷勝男公式」トカちゃんねる〉の、4月18日に〈「世界最速記録の2戦目で世界チャンピオンになれる可能性はあるのか!?」那須川天心選手!ボクシング転向を正式発表!〉とタイトルした投稿回で、渡嘉敷氏は、那須川のパンチのスピードと、13度の防衛記録を持つ元WBAライトフライ級世界チャンピオンの具志堅用高氏も得意にしていたというコンビネーションの素晴らしさを指摘。2戦目での世界チャンピオン誕生の「可能性あり」とした。
キックの世界チャンピオンが、ボクシングで、しかも2戦目で世界チャンピオンに輝けば、世界的ニュースになること間違いない。那須川の偉業達成はなるだろうか?
(ユーチューブライター・所ひで)