川口春奈の7年ぶりの主演ドラマ「着飾る恋には理由があって」(TBS系)の視聴率が初回から右肩下がりを続けている。同ドラマは4月20日に9.1%でスタート。第2話 8.2%、そして第3話は6.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大きく数字を落としている。テレビ誌記者が言う。
「恋バナなのに、胸キュンが見当たらず、ドキドキときめかないし、何だか盛り上がりに欠ける展開が続いています。第3話では、川口が秘湯につかるシーンがあり、美肌やデコルテをさらす熱演がありましたが、数字は上向きませんでした。もっとも湯は濁り湯で、それ以上のサービスカットもなく仕方ないのかも。ただ、予告では思わせぶりな温泉カットが盛り込まれ、期待した男性視聴者はいたでしょうが、起爆剤とはいかなかった。そもそも、川口は健康的すぎて艶っぽさが足りない印象ですからね」
同ドラマの脚本は、あの大ヒット作「恋はつづくよどこまでも」(TBS系)の金子ありさ氏。「恋つづ」は初回9.9%から、最終話は15.4%と爆上がり。茶の間の話題をかっさらい、ヒロイン・上白石萌音のブレイクのきっかけとなった。
「川口の連ドラ初主演は、13年の『夫のカノジョ』(TBS系)でしたが、平均視聴率は3.8%で“低視聴率女優”のレッテルを貼られてしまいました。当時、川口は10代で、初主演女優、連続ドラマの初座長としての責任感に燃えていたはずが、予想外の数字に落胆し、ネットでエゴサーチをしては、ますます落ち込むの繰り返しで、事態を重く見た事務所がネット禁止令を言い渡したほどだといいます」(ネットライター)
そんな黒歴史を乗り越えるキッカケが、昨年の大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK)での熱演。沢尻エリカ降板で突然舞い込んだ大役を見事に演じきり、女優としての評価を大いにあげた。
「私生活の充実もあるでしょう。今や結婚秒読みと囁かれるイケメン格闘家・矢地祐介という恋人がおり、愛犬にも癒やされ、“ネット恐怖症”も克服。YouTubeチャンネルの開設、インスタグラムの投稿などSNSを駆使するまでに乗り越えた。真摯で素朴な語り口、誠実な対応で、たくさんのフォロワーを獲得しており、心の支えにもなっているはずです。以前のような打たれ弱さは消え、今回の『着飾る恋─』の、目下の低空飛行にも、本人は全然動じていないと思いますよ」(芸能ライター)
確かに数字が悪いといっても、同じく放送中の吉岡里帆の主演ドラマ「レンアイ漫画家」(フジテレビ系)は 6.5%でスタート、危険水域の5%を切る4.8%にまで落ちこんだが、V字回復。第4話 5.7%、第5話 5.6%と持ち直してきており、今後の伸びが期待できるまでになっている。
そして川口はかつての川口ではない。「メンタル最強」となった川口の主演ドラマ「後半の頑張り」に期待したい。
(塩勢知央)