近年、タレントの所属事務所からの独立が相次いでいるが、後に“後悔”を語る例も出てきている。
今年3月いっぱいでジャニーズ事務所を退所した中居正広は個人事務所「のんびりなかい」 を設立。4月1日付で、社長兼タレントという“二足のわらじ”をスタートさせている。
そんな中居が今年4月4日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演した際、タレントの独立について話題になり、「タイミングと状況は皆それぞれと思う。TOKIOもこの年齢、このキャリアになってのことだと思う」とした上で、独立について「そんなに勧めない。というか、絶賛、皆さんにお勧めしますという感じではない。大変ですし」と語った。
続けて中居は「ちょうど僕は退所したと同時にコロナだったので、この1年を振り返っても何の実にもならなかった1年だった。種を植えることも水をまくこともなく、何の花も咲かせることができなかった」と、独立を悔やむような言葉も口にしている。
また中居は、MCを務める5月2日放送の「新・日本男児と中居」(日本テレビ系)でも、「この収録がひとりになってから3回目の仕事で。マジでヤベェと思ってる。(ジャニーズ) 辞めなきゃよかった」とも。
昨年4月、オスカープロモーションを辞め、個人事務所「Desafio」(デサフィオ)を設立した米倉涼子も、今年4月26日放送の「しゃべくり007」(日本テレビ系)で、独立後の苦労を明かしている。
事務所のスタッフ探しやお金の管理もしているという米倉。「最初は区役所に何回も通ってみたり、書類にハンコを押したり、自分の給料を自分で決めるのは嫌だけど、半分くらいにして」と慣れない業務が続いていることを明かし、「前のところ(事務所)にいたら良かったなと思うことはある」と、後悔をにじませる場面もあった。
2人とも独立後も仕事が順調であるがゆえに、赤裸々に苦労話ができるのかもしれないが、 社長兼タレントが大変なのは確かなようだ。
(鈴木十朗)