元SMAPの中居正広が、3月いっぱいでのジャニーズ事務所退所を会見で発表してから間もなく1カ月。歯切れ良く、ユーモアも交えたトークで記者を自分のペースに巻き込み、“ほぼ完璧“な会見に仕上げた。が、ファンにとって気になる点を残してしまったこともまた事実だ。
というのも、会見の中で中居は、28年にわたりSMAPのメンバーとして、ともに過ごした木村拓哉、香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎の4人に、会見前日にメールで退所を報告したことを明かしたが、具体的な内容については「言いません」とした。一方で、返事がなかったメンバーもいれば、「そんな内容か」というような返信をしてきたメンバーもいたと説明。そして、「一つ言えるのは(草なぎ)剛くんの返事は1行くらいでした」と、草なぎからのレスポンスは明かした。
これによって、中居のメールに会見時までに返信しなかったメンバーは残りの3人、つまり木村か香取、稲垣のうちの2人(中居は会見で「現在返事は半分くらいきて半分くらいきていない」と発言)ということになってしまったのである。
「また、会見での中居は終始上機嫌な様子でしたがSMAP内の不仲説に関する質問には、“自分たちがわかっていればいいこと”“不仲だと思われてもいいです“とのスタンスを通し、『実際の仲はどうなんでしょうか?』という質問にも『それは言わない』と頑なに回答を拒否。元SMAPリーダーとしてよけいな不仲説を取り沙汰されたくないはずの中居にとって、この手の質問に具体的な回答を避けたのはファンからすれば“らしい振る舞い“。ですが、これを徹底するなら、退所報告メールについても、『メールは送りました。反応はそれぞれですが、内容については言いません』ぐらいにとどめ、内容もメンバーごとの返信の有無も全てオブラートにくるんだ表現にすべきところだったんじゃないでしょうか。28年同じ釜の飯を食ったグループのリーダーから送信されたジャニーズ退所の報告メールに対し、返信をしなかったメンバーがいた事実は、さらに憶測を生んでしまう要素になりえます。そして草なぎからの返信を明かしたことで、そのメンバーはさらに絞られてしまいます。この点は中居が会見で唯一失敗した点ではないでしょうか」(テレビ誌ライター)
実際、一部では中居からのメールに返信しなかったメンバーを特定するような報道もあった。いくら“不仲と思われてもいい”とのスタンスでも、これは本意ではなかったのではないか。
ともあれ、不仲説の真相がどうかということなど吹き飛ぶような、中居の今後の活躍に、ファンとしては期待したいところだろう。
(木村慎吾)