巨人が3年ぶりに交流戦を負け越し、ピリッとしない。中でもエース・菅野智之は、開幕から続くコンディション不良を抜け出せずにいる。
右ヒジの違和感から復帰した6月6日の日ハム戦こそ5回2失点でやり過ごしたが、交流戦勝ち越しをかけた13日のロッテ戦では2回3分の2で4失点KO。16日には、再調整のために出場選手登録を抹消された。巨人番記者が語る。
「どうやら、右ヒジの違和感が治らないうちに投げさせてしまったようです。当初は一度ファームで試運転して、万全を期した状態で13日に登板させる計画でした。それをチームの“投壊”に業を煮やした原監督が待てずに1週間早めてしまったんです」
しかも、この拙速な復帰劇をのむ代わりに、エースは監督に「交換条件」を突き付けていたというのだ。事情を知る、球界関係者が内幕を明かす。
「菅野は、同時に小林誠司も1軍に上げるよう要求したそうです。パ球団とのトレード交渉が水面下で進む小林はいわば構想外の選手ですが、結果的に昇格で“見本市”となってしまった形ですね。とはいえ、決定権のない一選手が口を挟むべきことではありません」
それでも強気の“越権行為”に出たのは、原監督にその要求を無下にできない「事情」があったからのようで─。6月22日発売の「週刊アサヒ芸能」7月1日号には、この巨人での「異変」の詳細も含め、交流戦を境に起こった各球団の地殻変動を詳報している。