プロ野球は開幕から1カ月が過ぎ、新型コロナの影響で120試合に縮小されたペナントレースは、すでに4分の1を消化した。セ・リーグでは原巨人がスタートダッシュに成功、一度は雨天中止を挟んでの3連敗を喫したものの、その後は広島を相手にマツダスタジアムでは9年ぶりとなる3連勝を含む7連勝。7月27日時点でヤクルトに3.5ゲーム差をつけ首位をキープしている。
そんななか、投手陣の大黒柱である菅野智之も順調に勝ち星を重ね、21日の中日戦では、3安打11奪三振という圧巻のピッチングで今季2度目の完封勝利を収めているが、こうした状況に内心穏やかではないのが、菅野の“正妻”である小林誠司だろう。
「小林は6月23日の阪神戦で左腕に死球を受け骨折。全治3~4週間の診断を受け、開幕3戦目にして早々に離脱してしまいました。チームにとっては大きな痛手とも思えましたが、もともと正捕手候補の筆頭と見られていた大城卓三、ベテランの炭谷銀仁朗が交互に先発マスクをかぶり、それぞれ持ち前の強打と安定感を発揮。加えて小林と入れ替わりで一軍に昇格した3年目の岸田行倫もしっかり結果を残しています。小林は今季、オープン戦時から弱点の打撃面で好調ぶりをアピールしていましたが、やはり大城、炭谷には劣る。残る勝負はリード面ですが、菅野が完封勝利をあげた2度は大城が先発を務め、成長ぶりを見せていますからね」(夕刊指記者)
現在、順調にリハビリを続けているという小林は、早ければ7月末の実戦復帰とも見られるが、はたしてその時、ベンチでの扱いは何番手の捕手となっているのか。