このところ、松本人志が視聴率についてツイッターに投稿することが続いている。
自身が出演した6月12日放送の「キングオブコントの会」(TBS系)が世帯視聴率6.8%だったという記事に対して、14日に〈ネットニュースっていつまで“世帯”視聴率を記事にするんやろう?その指標あんま関係ないねんけど。。。〉とツイート。
続けて〈コア視聴率が良かったんです。コア視聴率はスポンサー的にも局的にも世帯視聴率より今や重要な指標なんです。そのコア視聴率が3時間横並びでトップやんたんです。 だから。低視聴率みたいなミスリードは番組を観てくれた皆さん。後輩達に申し訳ない気がします。〉と投稿している。
また15日には、『ゴールデン2度目の「相席食堂」視聴率は5.8% 激戦区でリベンジならず』と題したネット記事をアップし俎上にのせて、〈これぞ勉強不足のバカライター。コア視聴率はしっかりとってる。じゃないと第二弾あるわけない〉と綴っている。
松本がこれほどこだわるコア視聴率とはどんなものか。
「若者のテレビ離れが叫ばれて久しいのですが、テレビ局にしてみれば、高齢者向きの番組に力を入れれば、世帯・個人視聴率はある程度取れる。しかし、男女とも50歳以上は購買意欲が低いのでスポンサーがつきにくいとされています。そこで現在、テレビ各局は49歳以下をコアターゲットとし、その年齢層の視聴率である“コア視聴率”を重視しているのです」(エンタメ誌ライター)
実際、東野幸治も4月30日放送のラジオ番組「東野幸治のホンモノラジオ」(ABCラジオ)で、「最近、 若い人にテレビ観てもらおうということで、(東野がMCの)『マルコポロリ!』(関西テレビ)のゲストがどんどん若返っている。関テレに入ったらエレベーターの中で、関テレの中で 数字よかったやつがランキング形式で書いてて。新聞とかネットニュースの世帯視聴率なんてこれっぽっちも書いてないです。ただただ“49歳以下、50歳以下のターゲット層が何%観てくれました”、“その占拠率は30何%でした”みたいな。そんなんしか書いてないから」 と語っている。
現在、テレビ業界は大きく変化しているようだが、影響力の強い松本の発言だけに、今後、 新聞、雑誌などでも、世帯・個人よりも“コア視聴率”が前面に出てくるようになっていくかもしれない。
(鈴木十朗)