好調な視聴率をキープするNHK大河ドラマ「青天を衝け」は、いよいよ渋沢栄一(吉沢亮)が歴史の表舞台へ飛び出す展開になってきた。最後の将軍である徳川慶喜(草なぎ剛)の信頼も厚く、6月20日放送の第19話では、現在の紙幣に通じる「一橋家の銀札」を作ろうと、渋沢は慶喜に熱弁を振るう。
「銀札をただの紙切れではなく、銭だと思ってもらうために一橋が責任を持って作り、値打ち通りの銀を支払えば信用されます」
ただ、慶喜はポカンとした顔で聞いており、渋沢に「今の話、おわかりになりましたでしょうか?」と聞かれると、首を振って答える。
「途中からお前の顔に滅入り(深く入り込むの意)聞いていなかった」
照れて、その目を札で隠す渋沢。大河ドラマらしからぬ「BL的な描写」と話題になったが、何しろ演じているのが、顔面偏差値がずば抜けて高いと言われる吉沢亮である。
「大ヒットした映画『キングダム』(19年)では、共演した満島真之介が『顔が美しいと言ったら吉沢亮。王たる美しさ、なんだこれ!』と絶賛したほどです」(映画ライター)
徳川慶喜の「お前の顔に滅入る」は、セリフを超えた本音だったかもしれない。