CRルパン三世~消されたルパン~VSCR聖闘士星矢 星の運命の大量導入がここ1週間の目玉です。そして予定より1カ月以上遅れて、今月、甘デジのCRAスーパー海物語IN沖縄3が全国に大量導入される予定です。
実は沖海3の甘デジの登場が1カ月以上遅れてしまったのは、メーカー直営店の先行導入で「スペシャル魚群タイム」のプレミア的存在の「スペシャル魚群」がハズレてしまう不具合が生じたため、発売延期になったと言われています。
乗用車や家電のようなリコールはパチンコ台にはないのですが、もし、全国のホールで、スペシャル魚群がハズレたら、昔の都市伝説のように「プレミアのサムがハズレた!」なんて噂が全国で広がってしまう大事件になっていたかもしれません。
リニューアルOPENで沖海を200台以上増やしたホールもあって、あれこれ新台を買わずに海一本で勝負をしようとするホールも各地に現れ始めています。10年前、全国で200万台以上の海が2000万人のパチンコファンを夢中にさせた“海王国”の再建を狙うホールもあるようです。
年末に向けての業界全体の流れですが、CR花の慶次~琉が先行導入の名古屋直営店で思ったほど爆発していないため、MAXの仮面ライダーV3と鉄拳とルパンと聖闘士星矢の対決で、スロット4号機時代のファンをパチンコでガッチリ取り込むホールが増えてくるでしょう。
また、当たりやすい甘デジやライトミドルファンは、沖海や冬ソナファイナルの甘デジ、そして牙狼FINALのライトミドルがバラエティコーナーや1ぱちコーナーでガッチリと古いパチンコファンを取り込み、この二極化がハッキリするのが13年暮れのホール営業の特色なのです。
中でも注目なのが、パチンコがバブっていた00年の“海王国復活”を予感させる聖闘士星矢の大量導入です。ジャンプ世代にターゲットをしぼって、10億円で版権を手に入れたという噂のある星矢は、前作の初代登場時、東南アジアの工場が水害の影響で部材がそろわず、泣く泣く生産台数を4万台クラスまで減らしました。その時の分をフォローするような予想以上に早い2弾目の登場です。
目玉は、沖海3のRTC(リアルタイムクロック)機能を使った1時間に一度の「黄金タイム」というスペシャルプログラム。7分間演出が変わり、原作ファンの方には涙もののステージもあるのです。
ただ、ボクのような還暦のおじさんパチンカーは聖闘士星矢の登場人物やストーリーはわかりません。ですがルパンは大丈夫です。
◆プロフィール 谷村ひとし 1953年生まれ。95年、みずからの立ち回りを描いた「パチンコドンキホーテ」(週刊モーニング)で大ブレイク。過去20年間のパチンコ収支はプラス6000万円突破。20万人以上の会員を擁する携帯サイト「谷村パチンコランド」公開中。
*この連載に記載されたメーカーごとの大当たりしやすい回転数や独自の攻略法はメーカー発表の内容ではなく、あくまで谷村ひとし氏の経験則であり、データ収集に基づいた私見です。