ホールをガッカリさせた新台をよそに、年末年始の全国のホールでの機種別客滞率でダントツ、ほぼ毎日フル稼働と言える数字を残したのが、平和の「CRルパン三世~消されたルパン」でした。
パチンコファンが顔を合わせれば、ルパンで20~30連した連チャン自慢や、5万~10万発という爆発目撃談で花が咲きます。
ボクも1月12日、29連で3万4000発、13万円をルパンで強奪してきました。これから増台するルパンを打つ時のオカルト攻略ベスト10を参考にして、オスイチを決めて、10~30連をモノにしてください。
この1月は、年末年始の話題作を買わずに「ルパン増台が一番の客寄せの手段」としているホールも多いです。そこそこの知名度の新台を無闇に買わず、CMを流さず、古い台でも「ファンの支持の高い台を戻す」パターンもあります。「牙狼FINAL」や「北斗5覇者」を増台と称して、カムバックさせているホールが目立つのが特徴ですね。
メーカーは、メーカーブランドより、一開発者のセンスや頭脳で売り上げが大きく変わるようになり、売れない台の開発者のリストラや販売部のリストラも増えています。逆に優秀な開発者は、若くてもプロ野球やプロサッカー選手並みのヘッドハンティングが繰り返され、そのうち“○○さんが開発した新台”なんて、個人がブランドになる時代がやってきそうです。
パチンコ台が1万台売れる「中ヒット」でも、単純に40億円の売り上げですから、大リーガーやラスベガスの一流ボクサー並みの価値が、パチンコ台の開発者にはあるわけです。
ですから、一サラリーマンレベルの扱いをする時代も終わり、優秀な開発者のトレードや高額契約もあって当然です。ゲームメーカーなどで若き才能をくすぶらせている人たちにも、「パチンコは新しいビジネスチャンスだ」と、ボクは断言します。 すでに若き開発者のフリーランスなプロダクションもいくつかできていますからね。
パチンコ台の人気は「タイアップ」に頼っていましたが、「慶次」「北斗」「エヴァ」「牙狼」は、シリーズも5作以上と、マンネリ化が進んでいます。
シリーズだけのブランドが低下した今、タイアップに頼らない昔の「初代ギンギラパラダイス」や「初代花満開」のような、爆裂スペックの開発も含めて、今年は大きくパチンコ台もホールも変わる年になりそうです。
◆プロフィール 谷村ひとし 1953年生まれ。95年、みずからの立ち回りを描いた「パチンコドンキホーテ」(週刊モーニング)で大ブレーク。過去20年間のパチンコ収支はプラス6200万円突破。累計で20万人以上を擁する携帯サイトで毎日情報を配信中。詳しくは「谷村パチンコランド」で今すぐ検索!
*この連載に記載されたメーカーごとの大当たりしやすい回転数や独自の攻略法はメーカー発表の内容ではなく、あくまで谷村ひとし氏の経験則であり、データ収集に基づいた私見です。