エンゼルスの大谷翔平が7月7日(日本時間8日)、本拠地でのレッドソックス戦で32号ソロを放ち、日本人最多本塁打記録を塗り替えた。
わずかシーズン半分、86試合目での32本であることから、全162試合に換算すれば60本になることから期待は高まるばかり。加えて史上初の“二刀流”での出場も明らかになっているオールスターでは、日本人として初参加となるホームランダービーでの優勝争いの行方も注目されている。
その大谷が32号を放った直後、04年のヤンキース時代、31本塁打で当時の日本人記録を更新した、エンゼルスのOBでもある松井秀喜氏が祝福のコメントを発表。「大谷選手のバッティングを持ってすれば、ただの通過点に過ぎないと思います。大リーグでは私も長距離打者とは呼ばれたことはありましたが、彼こそが真の長距離打者だと感じます」などとして、今後のさらなる活躍にエールを送った。
「松井氏は大谷が31号を放ち自身の記録に並んだ際も、そのペースに『ただただ感嘆しております』とコメントを出していますが、今回、『長距離打者』という言葉を重ねて出したあたりに、多少の無念さが垣間見えるように感じます。松井氏は日本球界最終年、巨人での50本塁打の記録を引っ提げて長距離砲として渡米しましたが、ヤンキースでの1年目は16本に終わり、2年目で31本、以降はケガなどもあったことから28本が最高で、メジャーでの主な評価は中距離打者で終わってしまった。もちろん、現地ファンからも絶大な人気を得た偉大な選手であることは間違いありませんが、本塁打にこだわり続けていた松井氏のこと、長距離打者の称号を完全に得た大谷に対し、多少なりとも悔しさがあるのかもしれません」(野球ライター)
大谷には、ケガだけには気を付けて記録を伸ばし続けて欲しいものだ。