225勝43敗、実に勝率8割3分という高アベレージで勝ち星を重ねる藤井聡太2冠。彼の前に対戦成績は1勝7敗という成績で大きく立ちはだかるのが豊島将之竜王だ。6月29・30日に行われた「お~いお茶王位戦」第1局。挑戦者に豊島将之竜王(31)を迎えての7番勝負初戦は、藤井聡太2冠(18)が敗戦となった。
「藤井さんらしくない」
「見たことのない一方的な負け方だ」
8時間の持ち時間のうち1時間40分ほど残しての、終盤の粘りも見せない、まさに藤井2冠らしからぬ惨敗まさかの一方的な展開に解説陣も一様に首を傾げるばかりだった。この試合の経過を屋敷伸之九段が解説する。
「先手番の藤井王位が“相掛かり”で臨むと豊島竜王は真っ向から応酬するという序盤から激しい戦いとなりました。初日の封じ手は豊島竜王。この時点で若干リードしていた豊島竜王が、2日目もそのまま押し切って、最後に競り勝ちとなりました」
果たして、藤井2冠はこのまま王位防衛を阻止されてしまうのか。王位戦、叡王戦と最大12番勝負が続くライバル対決で藤井2冠が“天敵”豊島を“詰むか詰まざるか”の徹底分析は、7月13日発売の「週刊アサヒ芸能」7月22日号で詳しくレポートしている。