俳優の哀川翔が出演することで放送前から注目を集めていた「千原ジュニアのタクシー乗り継ぎ旅第9弾」が7月10日の「土曜スペシャル」(テレビ東京系)でついに放送された。そして哀川が登場したことで、番組の様相が少々それまでと変わっていたことが話題になっているという。
第9弾は千葉県館山市をスタートし、埼玉県秩父市の秩父神社がゴール。タクシー乗り継ぎ旅はタクシー代金が5000円ギリギリの所で下車しないといけないため人里離れた場所で車を降りることも多く、タクシーを呼んでくれる地元住民を探して山道を長く歩くはめになることもしばしば。哀川がそれに耐えられるのか注目されていた。
「今回の出発地点とゴール地点が番組のホームページで発表されると、旅の難易度を巡ってファンの間で議論が起きました。首都圏なので人を探すのは簡単だからイージーという説と、東京湾を避けて行くため行程が長くなり難しいという話がありました。アクアラインを通っていけば簡単になるのですが、アクアラインの途中で5000円になっても降りるわけにはいかないので、迂回ルートしかないだろうと思われていたんです」(週刊誌記者)
そんな予想の裏をかいて、番組は大胆な案を繰り出した。千葉県の金谷港にあるフェリー乗り場をチェックポイントに設定し、フェリーを利用できるようにしたのだ。これによって千葉から一気に神奈川県横須賀市の久里浜へショートカットできる。
「旅は一気に簡単になったと思います。チェックポイントを4カ所に増やしましたが、旅が難しくなったとは思えません。それどころか新ルール『お言葉ボーナス』を追加。これは、ランダムに選ばれた過去5年間の流行語を運転手から引き出すことができれば、タクシー料金を増やすことができるルールで、旅が楽になるもの。第9弾はこれまでで一番簡単な旅になったのではないでしょうか」(前出・週刊誌記者)
ガチの厳しい旅が売りのテレ東旅番組がなぜルールを追加してまで難易度を下げたのか。ファンの間では「哀川翔に忖度したのではないか」との見方が出ている。そんな疑惑を吹き飛ばすために、哀川翔にはもう1度タクシー乗り継ぎ旅に挑んでほしいものだ。