平手友梨奈は欅坂46のグループ活動と並行して女優業に進出。18年9月公開の映画「響-HIBIKI-」(東宝)では、芥川賞と直木賞をW受賞する女子高生作家という難解な役どころに挑戦。この初主演作で、いきなり日本アカデミー賞新人俳優賞に輝いた。
「芯が強く、感情を抑えきれない劇中のキャラは、まさに平手そのもの。柳楽優弥演じる新人作家に挑発され、その頭に椅子を振り下ろす暴行シーンが強烈でした」(映画関係者)
平手は本作で運命的な出会いを果たしている。北川景子の存在だ。
「平手扮する小説家の才能をいち早く見出し、かいがいしくフォローする編集者を演じたのが北川。舞台裏でも母親のように接して、親身にアドバイスを送っていました」(前出・映画関係者)
現場では、演技に悩んだ平手が暗い表情でふさぎ込むこともあったようだが、
「北川だけは熱心に『大丈夫だから』と平手をフォローし続けたんです。別の映画で再会した際には、いきなり北川にハグをしてスタッフを驚かせたことも」(前出・映画関係者)
北川とはプライベートでも連絡を取り合い、母親のように慕っているという。
6月25日に20歳の誕生日を迎えた平手。女優としてさらなる新境地を見せたのが、大ヒット公開中の映画「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」(松竹)だ。彼女が演じるのは、売春組織と殺し屋・ファブル(岡田准一)の抗争が原因で車椅子生活を送ることになった少女・ヒナコ。両親を殺され、児童の権利を主張するNPO代表の宇津帆(堤真一)と同居することになったのだが、この男がとんでもない悪党で…。
物語の中盤、宇津帆が上半身マッパでヒナコの部屋を訪れ、下卑た笑みを浮かべながら接近。下半身をまさぐりながら体を求めると、
「今日はアレの日だから」
生理を理由に拒絶しようとするヒナコ。だが、男は性的欲望を剥き出しにして、
「血の匂いは嫌いじゃない」
こう言って、固く閉ざしたヒナコの大腿部をナデ続け、やがて押し広げるように、下腹部に顔を埋めていくのだった。
「無理やりされているようで、ヒナコに扮した平手が苦悶に満ちた表情を浮かべます。ここまで過激な性的描写に挑んだのはおそらく初めてのこと。この屈辱的なシーンが鬼気迫るクライマックスへとつながっていくのですが、主役を食うほどの迫力でした」(芸能記者)
恥辱の「秘所責め悶絶」で女優としての評価を高めた平手。「ドラゴン桜」の成功もあって、今後も出演オファーが殺到しそうだが、こんな不安材料も‥‥。
「何事も突き詰めて考え、慎重に言葉を選ぶタイプなので、バラエティ的なノリは苦手。そのため、番宣やPR活動にはかなり消極的だったんです。ただ、最近になって心境に変化があったようで、『作品のためなら‥‥』と取材に応じる機会も増えたと聞いています」(前出・芸能記者)
今後も多くのNG事項を乗り越え、大女優へとステップアップしてほしい。