2006年の日本シリーズは、トレイ・ヒルマン監督率いる北海道日本ハムファイターズと、落合博満監督率いる中日ドラゴンズの対決だった。日本ハムは、阪神タイガースからMLBに旅立ち04年に日本球界に復帰した人気者の元プロ野球選手の新庄剛志氏を擁し、中日は、監督に就任した1年目の04年にリーグ優勝を果たすも、日本一には手の届かなった落合監督の2度目の日本一挑戦とあって、話題にはコト欠かなかった。
結果は、中日の川上憲伸氏が初戦でマウンドに上がり先勝するも、後に4連敗を喫し、日本ハムの44年ぶり2回目の日本一となったのだが、総合スポーツのYouTubeチャンネル〈スポーツライブプラス〉において、第2戦で先発して負け投手となった中日の山本昌氏より、対戦相手だった日本ハムの森本稀哲氏も知らなかった驚愕のエピソードが明かされたのだった。
同チャンネルの7月12日付け投稿回〈【森本稀哲さんゲスト出演】最強外野手トリオ 日本ハムでの連覇に伝説のパフォーマンスの裏側も‥〉で、山本氏は、「実は僕、肘を骨折してたんです。骨折したまま投げたんですよ」と利き腕の左腕をさする仕草を見せた。
実は、シーズン中盤から骨折していたそうで、チームにそのことを伏せて試合に臨んでいたというのだ。7回のマウンドに落合監督が歩み寄り、「どうだ?」と調子を問われた山本昌氏は「ダメです」と回答するも、「もう1人頑張れ」と活を入れられたそうで、結果、その1人に逆転タイムリーを打たれ、敗戦。森本氏も「え、その話ってメディアでされてるんですか?日本シリーズを骨折して投げてるって凄いですよ。衝撃的な瞬間ですよ!」と腕を組んで感心仕切りだった。
日本シリーズではなかなか勝ち星に恵まれなかった山本昌氏だが、森本氏ならずとも驚愕のエピソードが拝聴でき、見ごたえのある回だった。
(ユーチューブライター・所ひで)