ところで、巨人は日本一こそ逃したとはいえリーグ連覇を果たしている。
にもかかわらず、大竹強奪ばかりか、ウイークポイントの二塁手を補強するために、中日を自由契約となった井端弘和(38)を獲得したというのに、今度は西武からFA宣言した片岡易之(30)も入団合意間近(11月29日現在)と、まさに金満補強の復活である。
必然的に、他球団に行けばレギュラークラスとなる内野手の“余剰人員”が一気に“プロテクト漏れ”となる可能性が出てきたのだ。
「11年に盗塁王を獲った若い藤村大介(24)、二塁手としてはまだこれからの中井大介(24)は別として、すでにチャンスを多くもらってきた鈴木尚広(35)、脇谷亮太(32)、寺内崇幸(30)らがプロテクトしきれず漏れてくるかもしれません」(スポーツライター)
ただし広島は、丸佳浩(24)、菊池涼介(23)を中心にスピードプレーヤーはそろっている。
「巨人は、広島が獲得に消極的になるであろうタイプの選手に関しては、準レギュラークラスであってもプロテクトを外してくるでしょう」(スポーツ紙デスク)
そこで名前があがったのが松本哲也(29)である。
「日本シリーズで多くの出場機会が回ってきた松本ですが、小技を期待されたのに大振りをし始めた。それに原監督が『役割をわかってない』と立腹している。感情的になりやすい監督ですから‥‥」(巨人番記者)
さらに、片岡獲得に成功した場合の西武の動向も影響してきそうだ。
「07年から10年まで原監督の下でコーチを務め、チームを知り尽くした西武・伊原春樹監督(64)は、これから見るはずの巨人の“リスト”を『宝の山だ』と話していますよ」(遊軍記者)
やられたらやり返す広島の「倍返し逆襲」が、来シーズンの楽しみの一つとなりそうだ。