スポーツ

2014年は“広島カープ”が優勝する?(3)野村監督の非固定式戦術が功を奏す!

 打撃陣はどうなのか。昨季、セ・リーグ打撃10傑に広島の選手は見当たらず、ようやく15位に丸佳浩(24)が登場した。迫氏が解説する。

「野村謙二郎監督(47)の頭には、レギュラーを固めて1年間戦おうという考えがありません。だから梵英心(33)など、3割を打っても規定打席に到達していない選手がいた。日替わりオーダーで、3安打しても翌日は休ませることも。廣瀬純(34)は昨年4月、15打席連続出塁の日本記録を作ったのに、直後から控えに回った。キラ(29)が好調時も4番を外して5番にしたり。この投手にはこの打者の相性がいいという感覚で、自分流を貫いたのです」

 その結果が3位、CS進出だった。迫氏が続ける。

「昨年は(8月に)皮肉にも(スター候補の)堂林翔太(22)が離脱したあと快進撃が始まりました。彼に代わって木村昇吾(33)、小窪哲也(28)が活躍した。場合によっては控え選手のほうが力を持っているわけです。栗原健太(32)が(故障で)いないことでキラが出てきたり、何か変化が起きるとカープは力を発揮する。それはメンバーをあえて固定していないからです」

 今年はこの野村流が猛威を振るう。さらに迫氏は核弾頭の2人を大絶賛。

「丸、菊池涼介(24)の1・2番コンビは12球団NO1ではないでしょうか。特に二塁手・菊池の伸びしろが大きい。三振を少なくして打率を上げたいので、練習から全部右打ちをやっている。(巨人の)井端のようないやらしい打者になりますよ。菊池は守備範囲も12球団一で、一塁ゴロも捕りにいくのですが、片足は(外野の)芝にかかっています。(528補殺のプロ野球記録を樹立し、ゴールデングラブ賞を受賞した)昨年の菊池の守備は50安打分に相当すると言われました」

 さらに今年は、引退した前田智徳氏を超える「代打の神」候補がいるという。パワーヒッターの岩本貴裕(27)である。昨年は前田氏より代打本塁打を多く放ち、野村監督が高く評価している大砲なのだ。

 リーグ随一の投手力、カープ伝統の緻密なスピード野球、そして打撃陣も充実。古葉氏は感慨深い様子でこう言った。

「75年、シーズン途中で監督に就任してリーグ優勝した時はパレードをやった。だけどそのあとの79年、80年、84年の日本一は、経費がかかるからという理由でやってないんです。こんな悲しいことはない。私は昨年12月のOB会で話したんですよ。『日本一になってパレードをすることになったら、79年、80年、84年の日本一に貢献した選手を呼んで、パレードの車に乗せてやれたらいいな』と。野村(監督)にも言ったかな。ぜひ優勝して、あの感動を味わわせてあげたい」

 過去のパレードのように平和大通りの沿道に数十万人のカープファンがひしめく姿が脳裏に浮かぶ──。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , , , , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」