8月15日、巨人は中日と東京ドームで対戦し4対2で勝利。13日にスタートしたプロ野球後半戦の中日を相手にした開幕カードを3連勝とした。
同じく4対2で勝利した13日の3連戦初日では、投げては先発の山口俊が6回と3分の2を自責点2に抑える好投。勝利投手とはならなかったものの後続がピシャリと抑え、打っては主砲の岡本和真が逆転打を叩き出し、五輪から帰還早々に坂本勇人が3安打と猛打賞の活躍ぶりだった。坂本の猛打賞は、広瀬叔功氏(南海ホークス)に並ぶ日本プロ野球9位タイの169回となり、8位に位置する王貞治氏の171回にあと2つと近づく快挙である。
さて、この3連戦の前日の8月12日、1軍練習時のミーティングで、原辰徳監督より「わっしょベースボール」なる興味深い発言があった。巨人のYouTubeチャンネル〈読売ジャイアンツ〉の、8月14日付け投稿回〈原辰徳監督が「わっしょいベースボール」発令〉でのことである。
原監督第3次政権、3年目にして初めて追いかける立場で優勝に向かおうという巨人。選手たちを前に、原監督は神輿を例に出し、1人でも担ぎ方が違えばうまく担げないこと、また楽しく担ぐからこそ集中力が増すことを強調した。
そして、「わっしょいベースボール!1人1人が神輿…ジャイアンツと言うものに集中して」とエールを送ったのだった。
その「わっしょいベースボール」が早くも功を奏したか、この投稿回には、13日の巨人勝利についての視聴者コメントがさっそく集まっていた。いわく〈勝利後の動画でみんながわっしょいわっしょい言ってるの聞いてめちゃくちゃいい!と思った〉〈昨日の試合後に坂本さんがわっしょいわっしょいって凄い楽しそうにしてて良いなあってなりました!〉。そして、中には、〈優勝した暁には原監督を神輿代わりに わっしょい わっしょい してあげたい〉といった内容のコメントも見られたのである。
はたして、シーズン終了後には、視聴者のコメント通り巨人優勝となるか。それにしても、「わっしょい」と言えば、神輿もそうだが、胴上げの時にも使われる掛け声でもある。まさに、「わっしょいベースボール」提唱は原監督の壮大な前フリだった?
(ユーチューブライター・所ひで)