「春画」といえば、性的シンボルや性的行為を行なう際の体勢が誇張されている版画をイメージしがち。だが、女優・中谷美紀の愛読書のひとつ「肉筆春画(別冊太陽)」(平凡社)は、平安時代末期以降の性的行為の事情が大胆に描かれた作品が並び、その解説も載った美術書だ。
例えば、オープニングの「小柴垣草紙」は、日本の古春画の最高傑作と見なされ、実際にあった密通事件をネタにした物語絵巻。ラストの「大黒騒動図」は好色そうな巨大なシンボルの持ち主の老和尚と大黒(寺の隠し妻)志願の女、そこに若い寺小姓が絡む色事騒動がユーモアあふれるタッチで描かれており、他にも男色絵巻や一男十女図、はては幽霊と人間の情交までが描かれている。テレビ局スタッフによれば、「中谷さんは18年1月のバラエティ番組『マルコポロリ!』(関西テレビ)でも春画好きを告白しています。インターネット上の噂にみずから回答するという内容で、他にも『社会の窓を全開にして出かけてしまう』に対して『だいたい月イチぐらいですかね』と答えた。『年賀状はすぐにシュレッダー』も事実を認めた上で『1枚読んだらガーッ、お子さん大きくなったな、ガーッ』なんて調子で話していましたよ」
常におもしろおかしくトークを展開する話芸はお見事!10月6日放送の「今夜くらべてみました」(日本テレビ系)出演時もみずからを「季節労働者」と称し、18年11月に結婚したドイツ人のビオラ奏者、ティロ・フェヒナー氏との海外生活を明かしている。
「ご主人がウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とウイーン国立歌劇場管弦楽団で活躍されているので、現在はオーストリアの中北部のザルツブルクに居を構え、日本と行き来する生活です。ザルツブルクはモーツァルトの生誕地で、世界遺産の街としても有名。そこの田舎家をご主人が購入し、改築して住んでいる」(スポーツ紙記者)
番組内でも山と湖に囲まれ、窓からの美しい景観や草原のようなキレイな庭を写真で紹介していたが、
「一見、優雅な生活に見えますが、どこの家も美観の問題で網戸はないし、冷房もない。当然、窓から虫などが入ってくることもありますが『ブヨ、ハチ、蚊、ナメクジ、これはもうお友達ですね』と笑っていました」(前出・スポーツ紙記者)
他にもゴミ出しはひと苦労で「ゴミの収集は2週間に一度、かつ有料で40ユーロ(約5200円)かかる」と明かしていたが、田舎暮らしの苦労ばかりではない。国際結婚ならではの気遣いを、映画関係者が明かす。
「ダンナには前妻との間に幼い娘がいます。普段は前妻が育てていますが、週に1~2回、中谷の家で過ごしているそうです。中谷さんは英語やフランス語、韓国語が堪能とはいえ、公用語のドイツ語を本格的に勉強している理由は、その娘さんとコミュニケーションをしっかり取るため。ダンナの前妻夫婦と5人で食事をすることもあり、主婦業だけでなく、ママとしても多忙のようです」