女優・清野菜名がヒロインを務める連続ドラマ「婚姻届けに判を捺しただけですが」(TBS系)が、今季の連ドラ陣の中では最も遅い10月18日にスタート。第1話の視聴率は9.4%(世帯平均視聴率)と2桁台とはならなかったが、「日本沈没」(TBS系)や「アバランチ」(フジテレビ系)など重厚なドラマが好調のなか、軽いラブコメとしては健闘しているのではないか。
ドラマライターは、次のように指摘する。
「このTBS系の火曜10時枠と言えば、いろいろな“キュン”をキーワードに、新垣結衣主演の『逃げ恥』や上白石萌音主演の『恋つづ』、多部未華子主演の『わたナギ』など数多くのヒットドラマを生み出してきており、今期も期待したいところ。主役に大抜擢された清野は、ここ数年のドラマの配役に恵まれたこともありますが、ジャニーズ俳優・生田斗真との結婚などで知名度が一気にアップ。広告業界的には、人気も実力もある生田からの恩恵を受けている清野のイメージを最大限に利用したいところでは。しかし、《リアル既婚者なのに、劇中で結婚に興味ありませ~んは、別人(設定)とはいえ、嘘つけってツッコミいれたくなる》との視聴者の声のように、プライベートのイメージが払拭できず、ドラマにイマイチ没頭できなかった人が多かった様子。ドラマの合間に、生田が出演する洗濯用洗剤のCMが流れてくるのも、興ざめな感じもします。さらに10月23日には清野が妊娠を発表したこともドラマの役柄との乖離を感じさせてしまう懸念がありますね」
ただし、一方の清野の相手役の坂口を巡って、10月29日で最終話となるNHK朝ドラ「おかえりモネ」と関連した、こんな期待が寄せられている。
「坂口は、『おかえりモネ』で、清原果耶演じるヒロイン・永浦百音が恋に落ちる医師役・菅波光太朗として、“俺たちの菅波(すがなみ)”なる推しの言葉を生み出し、今まさに“旬”な俳優として全国的に人気がうなぎ登りのイケメン俳優。ネットでは《菅波ロスに陥ることなくてすむ!》などの声も見られました。そんなふうに、『おかえりモネ』から流れてくる視聴者も含め、今後は清野とともに、いかにこの枠のドラマで今や定番の要素“不意キュン”な気持ちにさせてくれるか?でしょう」
1話では壁ドンも顎クイも不意のキス&ハグといったお約束のキュンキュン要素がないうえ、清野の艶っぽい場面は冒頭での脱衣シーンぐらい。清純派でありながらアクションもこなせる清野だが、今回の妊娠発表であまりそれも望めそうもない。ただし、既婚者だからこそ出せる妖しさや艶っぽさをさらけ出せるのか、数字のみならず、そうした点での大化けにも期待したい。
(島花鈴)