セ・リーグでは広島が2位の巨人に17.5ゲーム差の大差をつけて優勝。一方、パ・リーグでは日ハムが最大11.5ゲーム差をひっくり返す大逆転劇を飾った。
こうしたなか、セ・リーグの観客動員数は1384万8988人で、史上最多を更新。パ・リーグも日ハムが主催試合の観客動員数が2000万人を超えるなど、全体で見ても微増となった。
巨人所属選手(当時)に端を発す「野球賭博問題」に揺れ、開幕も危ぶまれた今季のプロ野球だったが、結果的には大きな盛り上がりを見せることとなった。
だが、今季セ・リーグ2位に終わった巨人の球団関係者は“ファン離れ”に強い危機感を募らせている。
「9月27日に東京ドームで行われた中日戦の入場者数は2万5397人と史上最低動員を更新した。来場者全員にレプリカユニホームを配ったが、内外野ともに空席が目立ちました」
巨人は高橋由伸新監督のもと「一新」をスローガンにシーズンを戦ったが、エースの菅野智之が9失点KOされるなど不調。またチームの課題であった打線も貧打は解消されないまま、投打に精彩を欠いた。
「高橋監督もマスコミに多くを語らず、サービス精神はゼロ。しかも勝てない。これではファン離れはますます加速する一方です」(スポーツ紙記者)
体たらくの巨人には不満の声が噴出しているという。前出の球団関係者が続ける。
「今の巨人はダメですよ。17.5ゲーム差を離されての2位は話にならない。ここからチームを再建するのはいばらの道です。由伸に監督を任せたのも時期尚早だった。しかし、適任者もいないのが現状だね」
3年契約を結ぶ高橋監督は来季も続投するが、水面下では次期監督擁立の動きも始まっていると、前出のスポーツ紙記者は耳打ちする。
「本来なら松井秀喜が快諾してくれればいいのですが、ナベツネさんがいる間は100%ありえない。関係者の間では原辰徳元監督の“再登板”を熱望する声も聞かれます」
球界の盟主・巨人が輝きを取り戻す日はいつになるのか。