テレビ局にとって毎クール負けられない戦いが、ドラマの視聴率合戦である。ヒット作が出ればお祭り騒ぎ、シリーズ化されたらしばらく安泰。一方、どんなに内容がおもしろくても数字が悪ければ戦犯モノ。そうなると、是が非でも囲い込みたいのは「高視聴率女優」の存在だろう。
ドラマに強いと言われるTBSが新春の1月2日に満を持して放送するのは、18年にヒットした綾瀬はるか主演の連ドラ「義母と娘のブルース」のスペシャル版だ。
「年末年始は各局が特番をぶつけてくる中、TBSにとって勝負どころで絶対に起用したい女優の序列ナンバーワンが綾瀬。2年前の正月にも『ぎぼむす』の新作を放送し、平均視聴率は16.0%を獲得。幸先の良いスタートを切っています」(芸能記者)
数字が期待できるのはもちろんだが、TBSが綾瀬に託したのは、それだけが理由ではなかった。
「日本テレビで07年に放送された『ホタルノヒカリ』が出世作となり、恩義がある綾瀬は日テレとの関係も深い。そのため、TBSは新春ドラマに起用し、『局の女優』であることをアピール。綾瀬も『天国と地獄~サイコな2人~』(21年/TBS系)で男女が入れ替わる役を演じたことで演技の奥深さを知り、『何でもやります!』と仕事モードに突入。フジテレビが14年ぶりに連ドラを任せたいと“横やり”を入れてきているのもあり、気持ちが冷めないうちにTBSは綾瀬が興味を引くような設定の脚本を次々と用意しているそうです」(前出・芸能記者)
人気女優の囲い込みに成功し、ほくそ笑むTBSが次に狙うのは、5月に結婚した新垣結衣だった─。
さらに長澤まさみ、深田恭子、高畑充希、広瀬すずら人気女優を巡る民放各局の札束が乱れ飛ぶ「囲い込み」バトルの気になる全容は、12月14日発売の「週刊アサヒ芸能」12月23日号で特集している。