このほど日本ハムの監督に就任して話題を振りまいている新庄剛志氏は「外野手」出身だ。一方、昨シーズン、「打撃の神様」故・川上哲治氏を凌ぐ1067勝を挙げ巨人軍監督として歴代1位に躍り出た原辰徳氏や、オレ流采配で名を馳せた落合博満氏は主に「三塁手」。ソフトバンクでV4を成し遂げるも今シーズンで監督を辞任した工藤公康氏や、中日、阪神、楽天のセ・パ3球団をリーグ優勝に導いた故・星野仙一氏は「投手」である。しかしながら、西武黄金期を築いた森祇晶氏や、ID野球を引っ提げてヤクルトを日本一に導いた故・野村克也氏の印象から名将は「捕手」出身者が多い印象ではないか。
そんなテーマについて、千葉ロッテマリーンズで活躍した元プロ野球選手の里崎智也氏が、自身のYouTubeチャンネル〈Satozaki Channel〉で検証している。
「キャッチャーの監督が一番いい、外野は何も考えてないからダメや」という、故・野村克也監督が遺したとされる言葉を紹介。果たして、本当に歴代リーグ優勝監督に捕手出身者が多かったのか?…これを1950年から振り返り、検証した興味深い内容となっている(12月6日付投稿回)。
動画ではセ・パ合計を出身別に調べた。すると投手が10人、内野手が20人、外野手が8人、そして捕手は6人となり、意外にも、もっとも少ないポジションという結果になった。里崎氏はこんなふうに結論づけていた。
「このチャンネルでの名将は、サード(7人)かピッチャー(10人)。オレは星野さんが一番名将って言ってるの。3球団で優勝してるから」
巨人V9時代を築いた川上哲治氏は主に「一塁手」であり、ミスター長嶋茂雄氏は「三塁手」、弱小ホークスを常勝球団にまで成長させた王貞治氏は「一塁手」さて、読者諸兄が思われる「名将監督のポジション」は?
(ユーチューブライター・所ひで)