プロ野球は契約更改の時期。リーグ3連覇を逃した巨人だが、坂本勇人は東京五輪に出場して金メダルの功績もあってか、内野手としては初となる、1億円増の年俸6億円となった。一方、主砲・岡本和真は2年連続の本塁打王と打点王に輝き、9000万円アップの年俸3億円でいずれもサイン。また、エースの菅野智之は、ケガの影響から6勝7敗にとどまり、2億円ダウンの年俸6億円となり、北海道日本ハムファイターズから今シーズン途中、巨人に移籍した中田翔は1億9000万円ダウンの年俸1億5000万円だった。今季の様々なドラマを反映した数字となったようである(金額はいずれも推定)。
そんな中、「日本ハム一筋」の元プロ野球選手・岩本勉氏が、自身のYouTubeチャンネル〈岩本勉チャンネル〉で、過去の契約更改エピソードを披露し、爆笑トークとなった。
同チャンネルの12月25日付け投稿回を観ると、それは、5勝7敗と負けが先行はしたものの初の規定投球回数に届いた、1995年のシーズンオフでのこと。
前年までは年俸900万円だったと言う岩本氏。契約更改に臨むと、「1800万円か1900万円って言われたの」と提示を受けたそうだが、「来季は2ケタ勝利見込んでませんか?」などと強気に交渉し、「2700万円まで上げてん」と、前年の3倍に上げた経緯を振り返った。
しかしながら、ここでもう一押しとばかりに、「ボク、所帯持とうと思うんですよ。祝儀100万円つけてもらえませんか?2800万円、末広がりで…岩本にプラスアルファのヤル気を下さい!」と交渉。球団社長が「わかった、これはオレの裁量でつける。頑張れよ!」と、これを受諾。
ところが、「独身で野球やめた…」と、今なお独身の岩本氏が、スタジオを笑いに包む一幕を見せたのだった。
今でも岩本氏の顔を見ると、「100万円返せ!」と元球団社長から催促を受けるそうだが、翌96年は初の2ケタに乗せ10勝をマークした岩本氏。プラスアルファのヤル気は、この時、実ったのかもしれない!?
(ユーチューブライター・所ひで)