「久しぶりに本気でヒヤッとしましたよ……『あの悪夢、再び』かと思いました」
青ざめた表情で言うのは、1月15日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ)を見た、とある地方局関係者だ。
その日の放送内容はというと、新潟県十日町市で行われている「婿投げ祭り」という奇祭を、藤村幸司レポーターが中継するというもの。
「婿投げ祭り」とは、前年に結婚した地域に住む婿を、5メートルほどある境内から投げ落とすという、過激な祭だ。落下地点に雪が降り積もっているから出来る、豪雪地帯ならではの祭である。関係者が続ける。
「その祭に、突如、藤村レポーターも参加することになったのです。数人の男に担がれると、勢い良く空中に投げ出され、見事な放物線を描き、なんと頭からズッポシ落下。そのときに、“悪夢”が頭をよぎったのです……」
一体悪夢とはなんなのか。
「08年6月14日、テレビ宮崎の柳田哲志アナウンサーが、田んぼでの尻相撲大会を中継し、参加することになったのです。参加女性と尻をぶつけあうと、柳田アナは参加女性に花を持たせようと、自ら勢い良く頭から田んぼへ飛び込みました。そして柳田アナは、頭を突っ込んだまま、ぴくりとも動かなくなってしまったのです」(前出・関係者)
その間ワイプには、スタジオで「アハハ!」と高らかに笑うキャスターや女子アナの様子が映されていた。
「ようやく周囲のスタッフが田んぼから出しましたが、柳田さんは細かく痙攣したまま……。結果、頚椎骨折。99%は寝たきりと言われる症状でしたが、現在は懸命なリハビリの甲斐あり、奇跡な回復を見せ、車椅子で現場復帰しています」(前出・関係者)
さて、藤村レポーターが頭から落下した瞬間、ワイプの中はどうだったのだろうか。
「宮根誠司さんは大ウケしながら、『見てる方は楽しいわ!』と言っていました。『頭から入って死ぬかと思った! 怖かった~』と言いながら藤村レポーターが起き上がるまで、僕は生きた心地がしなかったですけどね」(前出・関係者)
柳田アナからの教訓は、残念ながら生かされていないのかもしれない。