連続ドラマ「DCU~手錠を持ったダイバー~」(TBS系)の視聴率が好調だ。第1話が16.8%、2話が15.2%、直近の1月30日に放送された3話も同じく15.2%(世帯平均視聴率)と、2桁台をキープし続けている。次回の4話は、冬季五輪開催中のため一週、お休みしての放送となる。ハリウッドの大手プロダクションとの共同制作、並びに海上保安庁の全面協力など、どデカいプロジェクトで始まったドラマだけに、制作側としては、序盤が高め安定でひとまず安堵…、というところか。ドラマライターに詳しく話を聞いた。
「ここ数年、どの作品でも高評価が続くのは、“ドラマのTBS”だからこそできる大規模な設定や、人気俳優やスタッフを集められる、といった強みもあるでしょう。しかし一方で日曜21時という放送時間ゆえ、やや習慣や惰性で観ている、という人もたくさんいるのもまた事実。それを証明するかのように、第3話までを観た視聴者のネットの感想欄では、厳しい声があふれかえっています」
3話では、中村アン扮するDUC(Deep Crime Unit=潜水特殊捜査隊)の中堅隊員・成合隆子が、物語の後半で、上司の命令を無視し、独断で他国の領海にまで入り、国際テロ組織のひとりを船で追跡した結果、何者かに後ろから刃物で刺されて殉職する、という展開に至った。この瞬間、たちまち、ネット上は炎上寸前の状態に。ざっと見ても、〈3話で殉職は早すぎるだろ!〉〈目の前の命を救う為ならともかく、軽率すぎる。私みたいな一般人でも領域を越えることはダメだと分かるのに、厳格な組織なら尚更〉〈ドラマ上、殉職させたいストーリーはわかるが統率がとれてるのが基本の組織が無視して殉職は冷めてしまった〉と、“ムチャしすぎ”といった意見。さらには、〈ドリフの舞台みたいに、アンさん後ろ後ろと言ってしまった自分に苦笑〉〈ドラマあるあるでスルーしてみることよくあるけど、それにしても酷かった…ギャグか? のレベルだった〉と、あまりの急展開にユーモアさえ感じてしまったような声もみられた。
「中村は、前クールの『日本沈没』にも出演していましたが、《中村アンさん自身のスケジュールの関係で、早い段階で殉職させたのかな?》なんて声までありました。さらに『DCU』の後も毎回日曜劇場に登場するのかも…とこの視聴者は続けていましたね(笑)」(前出・ドラマライター)
男性的には、DCU唯一の女性で、胸やヒップなどのプロポーションが丸わかりになる中村のウエットスーツ姿や着替えでのチラっと見せシーンが拝めなくなるのは、寂しい限りだろう。4話以降で、“色香担当”の女優が登場してくれるといいのだが…。
(島花鈴)