「レギュラーは決まっていない」「横一線」を強調したキャンプで、選手たちは目の色を変えて練習に取り組んでいる。そしてグラウンドを離れても、新庄イズムの浸透が進んでいるようだ。
「コロナ禍の現在、パソコンを利用したオンラインではありますが、ミーティングが行われています。自らの教えを記した『新庄ノート』も配られ、新庄監督、稲葉篤紀GM(49)の講義はあったようですが、門外不出というその内容については、選手たちからいまだ漏れ伝わってきていません。とはいえ、突飛なことを言って注目を集める一方で、内容がオーソドックスなものであることは間違いない。教え方も選手に対する物言いはおちゃらけず、説得力があると評判です」(スポーツ紙デスク)
さて、3日は第1クール最終日だった。しかし練習を終えた新庄監督は報道陣に、
「今から那覇に遊びに行ってきま~す」
と宣言するや、足早に球場を後にした。
「初日、2日目と囲み取材に対応したにもかかわらず、逆にクール最終日にまったく総括なしとは前代未聞のことです」(民放局ディレクター)
はたして、額面通りに那覇でバカンスタイムを過ごしたのだろうか。
「どうも休養日の4日には、那覇でCM撮影が入っていたようです。選手時代同様にプライベートに関して球団は干渉せず、芸能事務所が仕事を入れてますね。ちなみにマネージャーは毎日、ジャージ姿でスタンドからグラウンドを眺めてますよ。思い返せば、選手時代にも休みの日に記者たちを呼び出して、本人がプロデュースしたパンツの広告原稿を書かせていた。今後もファッション関係の副業は続けていくようです」(スポーツ紙デスク)
だからか、11年ぶりに刷新したユニフォームの着こなしにもファッションリーダーとしてのこだわりを見せていた。札幌の時計台がデザインされたストッキングを見せるために、右足だけズボンを上げる新庄スタイルを披露したが、伊原氏はいたくご立腹の様子だ。
「あの着こなしだけはいただけません。本人はファッションのつもりかもしれないが、だらしないだけでちっともかっこよくない。しかも、少年野球の子供たちが勘違いしてマネるかもしれない。野球に真剣な姿勢で取り組む男だけに、らしくないですよ。チーム内に注意できる存在がいないのでしょうね」
後にも先にも比べようがない自由気ままな新米監督には賛否両論が付きまとう。それでもチーム、いや、球界までをも変えてしまう期待感が漂っている。