絶縁バトルは野球界や角界に飛び火。球場を沸かせた父子鷹が13年間の断絶を明かせば、大横綱は元弟子から悲惨なちゃんこ事情を暴露され‥‥。ドロ沼告発の顛末を追う。
〈生きているうちに父と会うことは、もう二度とないだろう。父だけではなく、妹達や弟とも10年以上顔を合わせていないし、連絡も取ってない〉
昨年11月に発売された月刊誌「ゲーテ」(幻冬舎)に衝撃の家族事情を綴ったのは長嶋一茂(56)。連載エッセイで、父・長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督(86)と13年も会っていないばかりか、一茂の娘が写真付きのハガキを出しても返信はなく、
〈僕も会いに行くこと自体、考えられなくなっている〉
と心境を明かしている。
いったい何があったのか。スポーツ紙デスクが述懐する。
「09年に発覚したのが『長嶋コレクション』の売却騒動。長嶋さんが脳梗塞で倒れた04年、一茂がトロフィーや写真などミスターゆかりのグッズを他の家族の承諾なしに売却していたことが明らかになったのです。以来、一茂はミスターだけでなく、『長嶋茂雄』の商標がもとで妹の三奈(53)との関係もこじれ、絶縁状態に至っています」
一茂と聞いて思い起こされるのが、12年に勃発した元女優・江角マキコ(55)との場外バトルだ。
「子供が同じ小学校に通っていて、入学当初は有名人の親同士、良好な関係を築いていた。それが、ささいなトラブルから江角がマネージャーに命じて、一茂の自宅に『バカ息子』と落書きをさせた。これが明らかになり、江角の仕事は激減。所属事務所もクビになりました」(芸能記者)
一茂が情報番組のコメンテーターとして頭角を現す一方で、江角は17年1月に芸能界引退を発表したが、
「トーク番組で“バカ息子”ネタでイジられた一茂も、今ではご意見番として引っ張りだこ。江角としては『顔も見たくない』というのが本音でしょう。引退後もマスコミに追いかけ回されることに嫌気が差し、スイスに移住した“逃亡説”がささやかれています」(前出・芸能記者)
野球界ではイチロー(48)と実父・チチローこと鈴木宣之氏との確執も知られている。
「イチローがメジャーに挑戦した際、中日入りを希望する宣之さんとの間で意見が対立。マネジメント業務を請け負っていた宣之さんの会社に申告漏れが発覚して、両者の溝はさらに深まりました。また、卓球の福原愛(33)は、実父・武彦さんが13年に亡くなった際、わざわざ『5年ほど会っていなかった』と声明を出したのが印象的。経営していた建設会社が倒産し、負債が娘に及ばないよう離婚して連絡を絶ったのが真相のようです」(前出・スポーツ紙デスク)
角界では平成の大横綱・貴乃花(49)が厳しい告発の矢面に立たされ、窮地に追い込まれていた。
「昨年1月のイベントで、貴乃花が息子で靴職人の花田優一氏について『勘当しております』と告白。これに堪忍袋の緒が切れたのか、優一氏が週刊誌のインタビューで、貴乃花のDVや酒浸りの過去を暴露したのです」(前出・芸能記者)
現役、親方時代を含めて真摯に相撲と向き合ってきたと言われる貴乃花。だが、その誠実で弟子思いのイメージも一挙に崩れつつあるようで、
「昨年11月には、元貴闘力・鎌苅忠茂氏のYouTubeチャンネルにかつての愛弟子・元貴源治が登場。支給されていたちゃんこ代があまりに安く、力士1人あたり1食100円未満で、もやしばかり食べていたそうです。貴乃花に直訴したことで多少は増額されたようですが、相撲改革の一環として取り入れたサポーター制度とは何だったのか。部屋が消滅したのは、ある意味、必然だったかもしれません」(前出・スポーツ紙デスク)
物言いからの逆転白星を掴むには波紋が大きすぎるようで‥‥。