事情を知るCM関係者が語る。
「現役選手のギャラは50万円で、OBはもう少し高かったそうです。ところが清原氏にオファーを出したところ、イベント出演は300万円から受ける、とのことだった。問題が起きたのは、着用するユニホームの話になった時でした」
現役選手は所属球団のユニホーム、OBも元所属球団のユニホームで撮影に臨む。清原氏には西武やオリックスではなく巨人のユニホームで登場してもらえるよう交渉がなされたが、これに巨人が猛反発したのである。CM関係者が続ける。
「巨人のユニホームを着るなら最低100万円のギャラを上乗せする、となった。清原氏にとっても悪い話ではありません。ただ、そのためには球団の許可がいる。肖像権の問題が絡むからです。しかし、巨人サイドは、清原氏にそのイベント(CM撮影)自体に参加してほしくなかった。だから清原氏に着させたくないとNGを出し、モメました。その後も交渉を重ね、調整にかなり手間取ったものの、最終的には8%程度のロイヤリティを球団に納めることでいちおうの決着を見ましたが、それでも巨人は最後まで難色を示していました‥‥」
渋る巨人を力技で“シバキあげ”、首を縦に振らせた格好である。
さらに「事件」は起こった。撮影当日、清原氏のマネジャーがスパイクを忘れてきたことが原因だった。
「控え室で清原氏が『どないすんや、お前!』とマネジャーをどなりつけていたそうです。この時点で午後2時。撮影は4時頃に始まりましたから、恐らく取りに帰ったのだと思います。でも、それで清原氏のヤル気がすっかりしぼんでしまった。破格のギャラの分でしょうか、清原氏ばかり4打席登場しましたが、4三振。最後は一般人チームの一人として投手で参加したジャニーズの亀梨和也(27)との対戦でも空振り三振を食らっていました」(前出・CM関係者)
当日の実況担当は、意外にも野球の実況をした経験がないという徳光和夫(72)。余談になるが、亀梨と清原氏の対戦で徳光の「全力投球のスピードボールに空振りです」というセリフが場内に流れたが、それを聞いた清原氏はムッとしていたという。亀梨はストレートのつもりだろうが、緩い変化球気味のボールだったからで‥‥。