トリノ、バンクーバー、ソチと3度目の五輪出場で再びメダルが期待されるスピードスケートの長島圭一郎(31)。その黒いレーシングスーツに隠されたプライベート素顔は、かなりエロやんちゃだと評判なのだ。
「今シーズンでいちばん調子が悪い‥‥ムカついたので日サロ(日焼けサロン)に行ってきた」
先月18日に長野・エムウェーブで開催された世界スプリント選手権の前日会見の場だった。氷上のアスリートにしては、異彩を放つガングロのルックスで、豪快にこう言い放った長島だが、翌日のスプリント500メートルでは案の定、今季最低タイムを記録し8位に沈んだ。
レース後の会見では、
「いちばん大きいのは実力がないこと。焦ってます」
と本音をブチまけるなど、その飾り気のない発言に報道陣はどよめいた。
スポーツ紙デスクが、長島の不調ぶりを懸念する。
「100分の1秒を競うスピードスケートの選手は、世界大会でもミリ単位でブレードの長さや角度を変更することがあるほど調整が難しい。この大会が五輪前の最後の公式戦となるだけに、関係者も心配な様子でした。とはいえ、2日目は何とか順位を3位に上げ、帳尻を合わせた形になりましたが‥‥」
やんちゃなのは記者会見での発言ばかりではない。プライベートは、氷上以上に奔放なエピソードに事欠かないのだ。
地元関係者が明かす。
「長島は練習が終わると、後輩などを引き連れて夜の街に出撃するのが何よりも楽しみ。練習の拠点となっている長野には行きつけのスナックがいくつもある。中でもお気に入りなのが、美人ママがいることで人気の某店。しかもママが筋骨隆々の長島にすっかり熱を上げていて、お気に入りだと公言している。長島も入り浸っていて、『この前、素脚をママにかがれて困っちゃったよ~』とまんざらでもない様子でしたね(笑)」
こうした日頃の“夜の自主練習”が、成績の低迷につながるとの声もある一方で、明るいキャラクターが代表チームのムードメーカーになっていると評価する声もある。
前出・スポーツ紙デスクが解説する。
「日本代表チームは、同僚の加藤条治(29)が生真面目な分、長島の明るいキャラが目立ってしまうのは致し方のないところ。昨年10月に行われた『全日本距離別選手権』の2日目では、フライングでまさかの失格。レース後には『ムカついてます。スターターが1人で2人の選手を見るのは無理』と発言し、物議を醸しました。しかし、同僚の加藤はむしろ、自分に注目が集まらない分、競技に集中できると長島のキャラクターに感謝しています。長年、2人がトップ選手でいられたのは、よくも悪くも凸凹コンビが切磋琢磨してきたから。それは本人たちがいちばんわかっていますよ」
スポーツジャーナリストの折山淑美氏が2人の最速男について説明する。
「お互いにまったく違うタイプだと言っていい。長島選手はいつも茶化すような発言をして、なかなか本心を見せないタイプ。恐らく照れもあるのでしょうが、根は真面目で、金メダルを獲るための練習を惜しまないだけに、期待したいですね」
かつて、
「一流の選手は練習の努力を人には見せない」
と、自分のポリシーを明かしていた長島。
美人スナックママの熱烈な“アシスト”を受けて、ソチの舞台でも匂いをかぎたくなるような、男らしい滑りを見せてくれるに違いない。