●ゲスト:安達祐実(あだち・ゆみ) 1981年生まれ。東京都出身。83年に芸能界デビュー。94年にドラマ「家なき子」(日本テレビ系)で主人公の「相沢すず」役を務め、その演技力で天才子役として日本中に名をはせた。芸能活動30周年を記念して、13年9月にセルフプロデュースした写真集「私生活」(集英社)を発表。出演映画「野のなななのか」(「野のなななのか」製作委員会)が5月頃公開予定。
同情するなら金をくれ──94年の主演ドラマ「家なき子」で“天才子役”として名をはせた安達祐実。2歳で芸能界入りし、結婚、出産、離婚を経て、昨年はセクシー写真集も話題となった。今年で芸能生活30年目を迎える彼女が、波乱万丈の女優人生を天才テリーに語る。
テリー 髪の毛を短くしたんだね。
安達 はい。前は腰ぐらいまであったんですよ。
テリー そうだったよね。
安達 でも、切ってもう1年半ぐらいたちました。
テリー どういう気持ちで切ったの?
安達 何ですかね。「わかりやすい女らしさ」は、今はいらないかな、という感じですね。
テリー 「わかりやすい女らしさ」って何?
安達 男の人の視線を意識しすぎることですかね。「男の人はこういう女らしいのが好きだから」みたいな。
テリー 男の趣味に合わせるタイプね。合コンでいるよね。洋服にしても、自分の本来の趣味じゃなくて、男の好みに近づける。そういうのがイヤになったの?
安達 とりあえず今は「自分の好きなようにすればいいか」という気持ちで。
テリー 今、いくつになったんだっけ。
安達 32歳です。
テリー 32歳で、今年で芸能生活が30周年か。何なんだよ、それ(笑)。だって2歳なんて、まだオムツをしてるじゃない。
安達 アハハハ(笑)。
テリー 何歳ぐらいから記憶があるの?
安達 3歳ぐらいから断片的にあります。こういうスタジオに通っていたとか、こういうカメラマンの人がいたとかっていうのは、何となく覚えてたりします。
テリー 俺と出会ったのはいくつだったっけ?
安達 7歳か8歳。
テリー そうなんだよ。俺がTBSのドラマの演出をした時、子役のオーディションに来たんだけど、何百人もいる中で際立っていたよね。俺とつかこうへいさんが審査をやっていたんだけど、祐実ちゃんにすぐに決まったわけ。それで1カ月ぐらい演出をしたんだけど、リハーサルから1度も間違えない。涙を流すこともできる。俺、つかさんと目を合わせたもん。「すごいですね」って。あの時のこと、覚えてる?
安達 覚えてます、覚えてます。とにかく怖い監督だったっていうことが記憶に残っていて(笑)。それまではモデルをやっていて、お芝居をし始めたぐらいの時だったと思うんですけど、言われたことを、言われたようにやるっていうことしか考えてませんでした。