1月3日の逝去からすでにひと月以上が経過したが、まるで生前同様に騒がしい。異変は、やしきたかじん(享年64)の密葬に実母すら呼ばれなかったことに端を発したという。
たかじんは12年1月に「食道ガン」を公表して闘病、一度は復帰を果たすも、再び闘病生活を続けてきたが、支えていたのは昨秋に入籍した32歳年下妻A子さんだった。たかじんにとっては再々婚に当たる。
「たかじんさんとA子さんは11年頃にパーティで知り合ったそうですが、彼女はイタリアでネイルサロンを経営していたそうです」(芸能記者)
夫の他界に際し、“旅立ち”を取りしきったのはこの未亡人だが、密葬に呼ばれたのはごく少人数でしかなかったという。
「1月5日に行われた火葬に参列したのは、A子さんの他、前妻、前々妻との間に生まれた娘と、その夫、弁護士、大阪の会社社長の6人だけだったそうです。たかじんさんの実母はまだ健在なんですが、死去を知らされたのは火葬が済んだあとで、それも孫娘から聞いたのです。実母自身は語ろうとしませんが、未亡人の態度に親族の一部は憤りを隠そうとしていません」(前出・芸能記者)
たかじんといえば、大阪、東京、北海道、ハワイなどに多くの不動産を所有していただけに、億単位の遺産問題を想像してしまう。
そんな骨肉バトルと並行して、未亡人を巡っては火葬以外にも新たな“火種”がくすぶっているという。
今春には故人をしのんで、盛大なお別れ会が開催される方向で検討されているのだが‥‥。
「ド派手なことが大好きだったたかじんさんの意をくんで、『北新地のクラブを全店貸し切る』とか『道頓堀商店街をたかじんさん一色にする』といったスケールの大きな企画が持ち上がっていますが、全てはA子さんの許可がなければ進められない。まるで“女帝”ですよ。A子さんは生前のたかじんさんから、『俺が死んだあとは全てお前に任せる』と託されていましたから」(在阪テレビ関係者)
そのうえ、たかじんの仕事仲間で彼女と連絡を取り合えるのはごく限られた人で、お別れ会の話が進まないまま時間だけが過ぎているという。このままでは中止もあるというのだ。
ところで、女帝とまで言われるA子さんだが、献身的にたかじんを看病したのは事実なのである。
「病気発覚当初のたかじんさんは、病室に親交のある別の女性を呼んだりもしていたそうです。そういう時に、A子さんは席を外す。一方で、お通じの処理などは最後までいとわず世話をしたといいます」(知人)
たかじんが32歳も年下の美女に尽くされた最期について、芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は語る。
「たかじんさんは本当に神経がこまやかで、仕事が終われば用意した高級ワインでタレントやスタッフをもてなした。そこに知らないタレントがいれば、調べておいて『この前、見たで~』ですから、周囲が引き付けられるのも当然でした。彼女が尽くしたのも、純粋な夫婦愛だったと思います」
一方で、先のように遺族からのバッシングは激化しているようだが‥‥。
「とはいえ、実母らを呼ばなかったのは、亡き夫の意向と言われています。若い頃に両親から勘当されて以来、たかじんさんは実家に寄りつかなくなって『俺は天涯孤独の身』が口癖となった。晩年はわだかまりもなくなったとも聞きますが、献身的なA子さんだけに、実直に言い伝えを守ろうとしたのではないですか」(ベテラン芸能レポーター)
ともあれ、ド派手なお別れ会の実現を待ちたい。