2月8日に公開の「ハダカの美奈子 R-18」で洗脳騒動のマイナスイメージから脱却をはかっている中島知子(42)。彼女が出演する、すでに撮影済みで今年秋に公開の映画が「東京―ここは、硝子の街―」だ。何と主役も脇役もゲイだらけの「ボーイズラブ映画」だというが、中島の役どころとは……。
ごく内輪での試写を見た関係者によれば、舞台はタイトル通り「東京」の繁華街・六本木や新宿二丁目。詳しくは明かせないそうだが、中島の役どころは、「相次ぐゲイ殺人事件の被害者のひとりの母親役」だという。この関係者が言う。
「作品は、おおまかに言うと、イケメンのゲイ同士の濡れ場が満載という仰天の内容です。中島の登場シーンは物語の要所要所に数回。前半、夜の街で男女がキスをするところで、その場面を解説するように画面手前に現れ、何やら小説の一部を色っぽく、赤い和服姿で朗読するところが最初の登場シーン。後半では、教室のような場所でゲイ数人を相手に同性愛を扱った三島由紀夫の小説『仮面の告白』を読み、解説する講師としてこれも唐突に登場します。その後も突然、自分のオカッパ頭に手をかけ引き剥ぐと、それは実はカツラで、下から坊主頭にマダラ状に毛の生えた脱毛頭が現れる。で、『だいぶ病気が進んじゃって…』と悲しそうにもらします。終盤では行方不明になっていたと思っていたゲイの息子と思しきイケメン男性の遺体を地下室のようなところで発見し、号泣するんです」
主役ではなく、ところどころに印象的に登場するので、まとめて説明されても、かなりわかりづらく謎めいている。前衛的で深いメッセージがこめられていそうなこの異色作で、中島は演技の幅を広げられたかもしれないが……。