翔べないBIGBOSSに大ブーイングだ!「プロ野球を変える」と大風呂敷を広げ、「守備位置シャッフル」「ガラポン打線」とキテレツ采配でBIGBOSS旋風を巻き起こした日本ハム・新庄監督。しかし、ペナントではまさかの5連敗ズッコケスタート。もはや黙っていられない関係者がスポーツ紙では明かせない本音トークをブチまける!
パ・リーグ担当デスク(以下、デスク) 開幕6戦目で登録名「BIGBOSS」(以下ビッグボス)こと新庄剛志監督(50)がやっと初白星。会見では「あと5つくらい負けても良かった」なんて冗談言ってたけど、本音はどうだろう。
日本ハム番記者(以下、記者) 前夜の西武戦で球団25年ぶりとなる開幕5連敗。ビッグボスには珍しい会見拒否だった。開幕3連敗後に「ビッグボツ」に改名するなんて軽口叩いていた時まではまだ余裕があったんですが‥‥。僅差でリードする展開を逆転負けしてのドロ沼5連敗はさすがにこたえたみたい。
球界OB(以下、OB) 敗戦でノーコメントはないだろう。選手にはあれだけ「負けても下向くな、楽しくやってこい」とか前向き指導をしておきながら、たかが5連敗くらいで、広報コメントを逃げてたらビッグボスの存在意義なんてゼロだよ。
デスク そもそも開幕3連戦から「遊びます。札幌ドームでやるのがプロ野球開幕」との発言が物議を醸したけど、実際に、開幕投手にドラ8の北山亘基(22)を起用したのには驚いた。その後も、先発候補の加藤貴之(29)、伊藤大海(24)など計7人の投手を投入する総力継投はもはやシーズン最終戦かと思ったぐらい。
記者 翌日登板予定が発表されていた堀瑞輝(23)がマウンドに登場した時、球場中がいちばんザワつきました。場当たりに見えますが、実はこのソフトバンク開幕カードでの継投策は、キャンプからしっかり計画されていた。コーチにも3連戦で選手を全員使うことは伝えられていた。もっとも、交代する順番は決まっていなかったので、選手はいつどこでコールされるのかハラハラしていたようです。
デスク 特に投手は登板前の調整が難しいから、こんな起用されたら1シーズンもつわけない。さすがに昨年12勝のエース上沢直之(28)には1週間前に登板日が伝えられていたようだけど‥‥。あと、ドラ1の達孝太(18)まで開幕投手候補だったとか。
記者 さすがにそれはないはず。194センチの長身右腕の達は将来のダルビッシュ並みの活躍が期待される右の本格派だけに大事に育ててもらわないと。リリーフ投手をショートスターターとして開幕投手にする構想は当初から口にしていましたが、ズバリ、ビッグボスならではのリップサービスでしょう。
OB マスコミ向けのリップサービスもいいいけど、そもそも4戦目の「札幌ドームでやるのがプロ野球開幕と思っている」という発言がおかしい。北海道から福岡までわざわざ駆けつけるファイターズファンだっているんだから「遊び」は大ヒンシュクものだよ。大げさなパフォーマンスばかりでファンが喜ぶと思ったら大間違いだね。
デスク ま、結局、真剣勝負の本拠地開幕戦でも負けちゃったわけだから、どうにもならないよ。ここはご意見番の江本孟紀さんに開幕戦を総括してもらいましょう。
野球評論家・江本孟紀氏(以下、江本) 目的が話題性ということなので、その意味では成功だったんじゃない。3連敗は実力通りで驚くことじゃない。ただ、投手を細かく刻む継投策は全くダメ。ちょこまか代えて相手の目先を変えることはできても、このあと選手はどうしたらいいか見えてこなかったですよ。